東京オートサロン事務局(東京都新宿区)は、東京国際カスタムカーコンテスト2025のグランプリを発表しました。今年の栄冠に輝いたのは「マツキヨ 刻 3ローター NA-7 by RE雨宮」。この車両を出展したRE雨宮に、東京オートサロン事務局よりグランプリトロフィーと副賞の賞金が贈られました。

「マツキヨ 刻 3ローター NA-7 by RE雨宮」は、チューニングカー部門最優秀賞受賞車両。マツダRX-7・FD3Sをベースに
製作された一台は、その日本車離れした独創フォルムの存在感が多くの投票を集めました。

RE雨宮は、東京オートサロンの前身である東京エキサイティングカーショーの第1回目から継続して出展している老舗チューニングショップで、今年創立50周年を迎えます。この節目の年にグランプリを受賞した同社は、2012年の「雨宮 NA Super-7」以来、13年ぶりにカスタムカーコンテストの頂点に立ちました。

車両の詳細については、下記をご覧ください。

東京国際カスタムカーコンテスト2025 グランプリ受賞車両 チューニングカー部門最優秀賞(車両番号:11101) 車両名:マツキヨ 刻 3ローター NA-7 by RE雨宮 出展者名:RE雨宮
グランプリに輝いたRE雨宮に 東京オートサロン事務局よりグランプリトロフィーと副賞賞金100万円を贈呈

メーカーに先駆けてコンセプトカーをカタチに!

東京オートサロン2025で開催された東京国際カスタムカーコンテストを制し、今年のグランプリマシンの称号を獲得したのは、RE雨宮の「刻(こく)」だ。

エクステリアの造形は圧巻の一言。特徴的なダブルバブルルーフやウインドウ形状など、ベースとなるFD3Sの面影はわずかに残されている。しかし、全長4389mm×全幅1925mmと、大幅にディメンジョン(ノーマル4285mm×1760mm)が拡大され生まれ変わったトータルフォルムから溢れ出すアピアランスは、もはや完全なる近未来型コンセプトモデルのクオリティなのである。

ヘッドライトにはND型ロードスター純正を採用。ただし、そのままではシャープな顔付きが際立ってしまうため、ライトハウジングの左右をバンパーが覆い隠すようにデザインしてイメージを変えている。

ドアパネルは鉄板溶接で形状を一新。フロントフェンダーからリヤへと一直線に伸びるプレスラインを設け、FD3Sらしさを払拭している。

リヤセクションで雨さんが拘ったのが、丸型ワンテール。近年のフェラーリが採用しているスタイルをどうしても採り入れたかったそうだ。フレームを大きく切り詰めて、ロングノーズ&ショートデッキに磨きをかけているのもポイントだ。

一方のエンジンは、RE雨宮が得意とする3ローターのNAユニットだ。このパワーユニットはRE雨宮が考えるストリート最強スペックで、9000rpmまでレスポンス良く吹け上がる350ps仕様。エンジンマネージメントはフルコンのLINK G4Xが担い、スロットルも電子制御化されている。

「マツダがモビリティショー(2023年)に出した“ICONIC SP”ってあったじゃない。カッコ良いけど市販されないだろうし、それだったらウチで作っちゃおうと思ったの。オートサロン会場で見てくれた皆さんにそのコンセプトが伝わったのかな。とにかく嬉しいです!」とはRE雨宮の雨宮勇美さんだ。

東京国際カスタムカーコンテスト2025とは

2025年1月10〜12日に幕張メッセで行われた「TOKYO AUTO SALON 2025」の出展車両の中から、来場者の投票によってNo.1カスタムカーを決定するもので、会期中に各部門の最優秀賞1台と優秀賞2台を選出。さらに会期後に、東京オートサロン公式サイトにて最優秀賞8台による投票が行われ、最多得票を獲得した車両がグランプリとして選ばれました。