S30の息吹を際立たせていくネオクラスポーツのアクセント

“伝統と最新技術の融合”をコンセプトに掲げ、歴代Zをオマージュしたスタイリングに仕上げられたRZ34。そんな1台に対して、S30らしさが一層強く感じられるネオクラシックなスポーツデザインを与えてきたのがスピードフォルムだ。

近年盛り上がりをみせているネオクラと言えば、旧車感を強く強調したスタイルを思い浮かべるだろう。しかし、S30に対して次世代のスピード感を纏わせるために、カーボンパーツを積極的に採用するなど独自の世界観で手掛けてきたスピードフォルムは、RZ34のオリジナリティを極力崩さないように配慮したシンプルデザインでアプローチ。

大型のバンパー開口部をS30らしく引き締めたグリルガーニッシュ、往年のワークスフェンダーよろしく前後ボトムまでアーチラインをカバーリングしたフェンダートリムなど、S30を熟知したチューナーならではのセンスで、RZ34にネオクラスタイルを打ち出してきた。

尚、今回新しく追加されたアイテムはリヤスポイラー非装着車に向けたリヤウイングだ。面をしっかり主張していくデザインは、ショートデッキならではの力強さで魅せていたS30のリヤビューを彷彿させる仕上がり。エッジの効いた立ち上がりでデザインされたリヤゲートスポイラーと相まって、リヤセクションの旧車感をますます高める好アクセントとなっている。

ちなみにスピードフォルムが考える新旧Zのクロスオーバー計画はまだまだ始まったばかりで、現在はRZ34へサイドステップやリヤアンダースポイラーの追加を思案中だ。それぞれのパーツが単体でも違和感なく映えるものとなっているため、スピードフォルムのエアロデリバリーを追いかけるように少しずつアップデートしていく形で愛車のネオクラ化を進めていってもいいだろう。