プロドライバーの先導で安心サーキットデビュー!

国産タイヤメーカーであるトーヨータイヤが主催し、2023年12月の初開催から今回で3回目の開催を数えることとなった『プロクセスドライビングプレジャー』。メーカー名であるトーヨータイヤではなく、スポーツ用となどのハイパフォーマンスな銘柄を展開するブランド名の『プロクセス』をこのイベントを冠しているのには理由がある。

「モータースポーツの分野において、ドリフトでは一定の評価をいただいているプロクセスですが、本音を言うとほかのジャンルではまだ十分に周知いただいていないのが現状です。最近ではクロスカントリーも注力しているほか、欧州で2019年からニュルブルクリンクの24時間耐久レースに参戦し、そこでの技術をフィードバックしたプレミアムスポーツモデルの『PROXES Sports 2』といった銘柄も2023年に発売しました。そういった面を含めて、オーナーの皆様にスポーツ走行の楽しさを通じ、プロクセスのブランドをより身近に感じてもらうためのイベントなんです」とはトーヨータイヤ商品企画本部 グローバルマーケティング部の城島さん。

中でも好評なのが、前回のイベントから実施している『スタートアップクラス』だ。参加できるのはサーキット走行が初めてだったり、初級クラスでも少し不安を感じるドライバーの方々。プロドライバーによる先導車をペースメーカーに6、7台のグループを作ったうえで、グループ内で追い越しを禁止することで、『日常よりもちょっとスリリングだけど安全なサーキット走行』といったコース周回ができるという仕組み。緻密にドライバーズブリーフィングを行ない、午前と午後でグループごとに速度域を調整しつつ少しずつペースを上げるなど安全性を確保しつつ全員が満足できる工夫がされていた。

さらにこのイベントならではと言えるのが、参加時にプロクセスブランドのタイヤを4輪装着していれば通常2万5000円の走行料金が1万5000円になるという割引システム。また、学生ならタイヤ銘柄関係なく同様の割引が受けられるというメリットも。

これらもあってか、今回の募集は110台の参加枠がすぐさまフルエントリーだったという人気イベントに。2025年も日程は未定だが岡山国際サーキットでの開催が予定されており、もしかしたら他サーキットなどでさらなる開催もありうるとのこと。次回の開催発表が待ち遠しいイベントだ。