“ジブン自在SUV”をキャッチコピーに掲げ、2022年12月にベールを脱いだスバルのニューモデル「クロストレック」。キャンプなどのアウトドア・ホビー派を魅了したクロスオーバーSUV「XV」の後継にあたるモデルで、遊びゴコロやカジュアルさはそのままに、走りや安全性、使い勝手に磨きをかけた。

ジブン自在SUV×冒険心=BOOST GEARコンセプト

2リッターの水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせたe-BOXERを搭載し、ギアボックスはリニアトロニック(CVT)という組み合わせ。駆動方式はAWDのほかFWDも用意しており、どちらもラフロードを意識して200mmの最低地上高を確保する。また、容量315リットルのカーゴルームには荷物の固定に便利なフック、小物の収納に便利なサブトランクも備えるなど、使い勝手へのコダワリもいかにも、しっかりとスバルらしさが貫かれている。

そして、スバルブースに展示された「クロストレックBOOST GEARコンセプト」は、デビュー間もないクロストレックをベースに、アウトドアギアを思わせるタフなビジュアルと装備を満載した一台。"BOOST GEAR"はアクティブライフへの冒険心をかき立てる仕掛けを盛り込んだアイテム類で、パーツすべてに意味と機能があるという。

例えば、ドアサイドのプロテクションモールはボディの傷防止だけでなく、開閉式の小物用テーブルになっており、ドリンクなどの置き場として使える。また、前後フェンダーのアームはアクションカムのベースとしてはもちろん、キャンプグッズを引っ掛けたり、ペットのリードを繋いだりするのにも便利そうだ。ユニークなところでは、リアピラーに備わる磁石を内蔵したカバーも、工具類やクッキング用品といった散らかりがちな金属小物をまとめておける。こうして見ると「あったら便利!」というより、「なぜ今までなかったの?」と思えるほど、使い勝手に配慮が行き届いている。

また、迫力溢れるマットなカラーリングとターコイズブルーの差し色、2×5スポークの17インチタイヤ+オフロードタイヤなど、全体のビジュアルも“これぞアウトドア”と膝を打ちたくなる仕上がりを見せる。加えて、サイドタープとライト付のルーフキャリア、ルーフへのアクセス性を向上するサイドステップを装備。また、リアのヒッチメンバーにはサイクルキャリアなどが装着するなど、キャンプやアウトドア・ホビーを楽しむためのアイテムがアクティブなスタイルを演出。

一方で、傷つき防止加工が施されたドアミラー、ヘッドライトやテールランプ部にもプロテクターを備えるなど、愛車へのちょっとした思いやりもスバルらしさを感じるチャームポイントとなっている。