今年の国際会議場は、eモータースポーツ企画が満載だ。13日(土)に実施された5イベントの中で、ダイワグループが主催する「テクニカルカレッジ&e-DGMS GP」の模様をお届けしよう。

このレースは、グループ6社、31拠点を持つ自動車ディーラーのホールディングカンパニー、株式会社ダイワグループが主催しているeモータースポーツの大会となる。基本的にはオンラインのみでの開催だが、今回はこの東京オートサロン2024に合わせて、初のオフラインによる特別大会を実施。レースは、ラウンド1が「テクニカルGPセレクションクラス」として、これまでに開催されてきた学生予選会の上位2名とシード選手8名が参戦。続くラウンド2は、「テクニカルGPチャレンジクラス&e-DGMS GP」の併催となった。

今回の戦いの場は、富士スピードウェイ。そして、参加者が使用する車両は、BMW M2コンペティション18’を使用。ダイワグループは、モータースポーツチームDGMSとして、BMW&MINI RacingのM2 CSレーシングシリーズに、BMW M2 CSで参戦中。しかし、「グランツーリスモ7」には同じ車両の設定が無いため、限りなく実車に近い車種として、このBMW M2コンペティションが選ばれたのだ。
なお、ラウンド1では、東京自動車大学校の落合那雄選手が、給油をしないノンストップ作戦を敢行し、独走で優勝した。

2イベントが併催となるラウンド2では、過去のe-DGMS出場者が参加したe-DGMS GPにて、ミチタカ選手とナカヤ選手がデッドヒートを展開。最後はミチタカ選手が逃げ切ってトップでチェッカー。学生予選上位3位~7位までが参加したテクニカルGPチャレンジクラスでは、総合でも上位に食い込む健闘を見せた、東京自動車大学校の大沢稜太選手が勝利を挙げた。

今回の特別戦の解説者は、eモータースポーツとリアルレースの両方でドライバーとして活躍する岡田衛選手。BMWチームスタディ代表の鈴木BOB康昭氏。そして、ベテラントップドライバーの荒聖治選手が担当。また、開会宣言と表彰式でのプレゼンターは、株式会社ダイワグループマーケティング部ディレクター、小川秀一氏が担当した。

今回この大会のレギュレーションを担当した岡田選手は、「ノーピットで走ることは難易度が高いと予想していたが、ギリギリまで上手に燃料を使い切って、ノーピットでゴールした選手が多かったんで、その熱量を感じた大会でした」とコメント。

「いつか、ここから未来のスーパーGTドライバーが誕生したら、とても夢があるストーリーになるので、ぜひ頑張ってほしいです!」(鈴木BOB康昭氏)

「その昔、BMWチームスタディとグランツーリスモとのコラボレーションを経験したことがありました。その時の車両はZ4 GT3を使ったのですが、走り方、ラップタイムがリアルに近い精度でした。シミュレーターとしてのパフォーマンスが高いなと実感しました。モータースポーツの窓口として、eスポーツは期待できますね!」(荒聖治選手)

「クルマ好きがたくさん集まる東京オートサロンという会場で、クルマ業界の未来を担う皆さんが熱い戦いを繰り広げてくれたことは、とても素晴らしいと思いました」(小川秀一氏)

イベントの最後には、2024年シーズンの開催が正式に発表された。e-DGMSとe-DGMSテクニカルカレッジシリーズに参戦したい人は公式ホームページ(https://dgms.daiwagroup.jp/e-dgmotorsports/)をチェック!!