西ホール4-5のホンダ/ホンダアクセス/無限ブースでは、シビックやZR-Vといった市販モデルや、スーパー耐久シリーズに参戦した新型シビック・タイプRなど、市販車両をベースにしたレーシングカーが展示されました。

ブース中央に置かれた車両にはブラックのヴェールがかけられ内側を見ることはできませんでしたが、10時30分から開催されたプレスカンファレンスにてその内容が明らかに! なんと、日本国内のモータースポーツにおけるトップカテゴリー、SUPER GTのGT500クラスに参戦を想定した『CIVIC Type R-GTコンセプト』が公開されました。

現在、SUPER GTシリーズのGT500クラスにはNSX-GTで参戦していますが、このCIVIC Type R-GTコンセプトは2024年シーズンからの参戦を想定しているとのこと。なお市販車のシビックはフロントにエンジンを搭載し、フロントタイヤを駆動するFFレイアウトを採用していますが、このCIVIC Type R-GTコンセプトはNSX-GTと同じくFRを継続。ボディも市販車同様の5ドアハッチバックとなってはいるものの、リアドアは完全に固定され、リアのドアノブはダミーとなっています。

発表にあたっては、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長が登壇。「このマシンはまだデザインの方向性を示す段階ですが、この東京オートサロンをはじめ、ファンの皆様がご覧いただける機会を用意してまいりますので、ぜひご期待をいただきたいと思います」と話していました。

さらに、2023年シーズンがGT500クラスへの参戦が最後となるNSX-GTについても、「有終の美を飾るためにも今年はチャンピオン獲得を必達目標に掲げ一丸となって邁進してまいります」と力強く語りました。

そのほか、2022年のスーパー耐久シリーズ・最終戦(鈴鹿)でデビューしたシビック・タイプR(FL5型)のレーシングカーを展示。ホンダの社員を中心に「自己啓発活動」としt会参戦しているこのマシンは、市販車両の開発責任者である柿沼秀樹氏がステアリングを握ってレースに参戦していることでも知られていますが、2023年シーズンも体制は継続とのこと。まずは1勝を目指すということです。

そしてホンダ車用純正アクセサリーを手がけるホンダアクセスは、シビックとZR-Vの2台の「スポーツアクセサリーコンセプト」を展示。こちらは2台の市販車両をベースに、すでに販売されている純正アクセサリーを東京オートサロンに合わせアレンジして装着。シビックに装着されているテールゲートスポイラーは、ホンダアクセスの掲げる「実効空力」コンセプトが反映されており、今回の反響次第では市販化も検討されるとのこと。ぜひ会場内では「絶対に市販してください!」の声を届けましょう。

また無限ブランドの各種製品を展開するM-TECも、シビック・タイプRにオリジナルパーツを装着した車両を展示。スーパー耐久車両と同デザインのドライカーボン製リップスポイラーをはじめ、カーボン製ボンネットやサイドステップ、リアウイング、ブレンボ製大径ブレーキキットなどを装着。こちらも市販化に向けて開発を検討中とのことなので、シビックファンならずとも注目のアイテムといえそうです。