プレミアムな走りを満たす5スポーク

鍛え抜かれたアスリートの肉体美を彷彿させる5本スポークデザイン、そして、圧巻の深みとともに高級感を魅せる3ピース構造で、重量級ボディの4ドアツアラーを中心に人気を集めたワーク・VS-KF。そんな名作は多くのユーザーから惜しまれつつも2017年に廃盤となってしまったが、廃盤モデルのリム交換修理期限となる2025年に復刻モデル『VS KF♯』が登場した。

もちろん、単純にオリジナルを復刻したわけではなく、最新の設計・解析技術を駆使してVS-KFをアップデートした新生モデルだ。センターキャップを起点にフランジに向けて末広がりに伸ばしていくスポークのグラマラスさや、スポーク間に配置されるピアスボルトといったデザインアプローチは変わらないが、洗練された美しさと立体的なボリューム感を際立たせるためにラウンド形状を見直した他、滑らかに仕上げられていたスポークサイドにエッジの効いたデザインラインをプラス。プレミアムなスポークデザインが一層スタイリッシュに際立つ造形美へと鍛え上げている。

また、進化した鋳造技術で実現した軽量かつ高強度・高耐荷重なホイール設計、大容量ブレーキシステムに対応させるため、最適化されたディスク裏形状といった性能進化も見逃せない。今回のマッチング車両はガレージアクティブがプロデュースするドライカーボンBNR32だが、355φローターのモノブロック6ポットキャリパーも難なく飲み込む懐の深さ。圧巻の深みを放つステップリムの奥に、気品ある力強さを構えさせた19インチ履きで、走りだけでなくスタイリングも極めたワイドボディを飾るに相応しい威風堂々たる足元を、VS KF♯は見せ付けてくれた。

尚、VS KF♯はバフアルマイトリムが標準となり、プレミアムな美しさを際立たせるライトグレイッシュシルバーの他、スポークサイドのデザインラインによって引き出した立体感を上質な陰影で楽しめるブリリアントシルバーブラックのディスクを設定。そのまま履きこなしても高い満足度を味わえるが、せっかくならオリジナルの全盛期よりも表現幅が拡大されているカスタムオーダーも駆使してオリジナリティを打ち出していこう。