サーキットで戦うコンパクトカーに! ボルクレーシングTE37 SAGA SL徹底解剖
チューニング
2021年に発売された現行型モデル!
1996年、ばね下重量の軽さが速さへと直結するライトウエイトスポーツのために、15インチで3・7㎏というセンセーショナルな軽さを引っ提げてデビューしたのが『ボルクレーシングTE37』である。応力分散に優れた6本スポークによって、軽さだけでなく剛性まで突き詰めた逸品は、速さを引き出すのに不可欠な存在として認知され、サイズの拡充とともにチューニングカーの足元はTE37へと染め上げられていった。
そこから、TE37は数々の派生モデルを生み出していく。中でも2010年に発売されたTE37SLは、スーパーラップの頭文字が与えられている通りサーキットでの本格的な走りを支えるために誕生した。ワイドトレッド化に加えて最新の解析技術によって、標準モデルに対して400gもの軽量化を達成。より硬派なTE37を手に入れた走り屋たちが熱狂した名作である。
それから時を経てTE37は、スポーツカーが高出力化しボディ重量が増加していくのを受けて、2017年にTE37SAGAへ、2021年にはTE37SAGA Sプラスへと進化。主に鍛えられたのは強度と剛性であり、その6本スポークは見た目以上に逞しさを手に入れていったわけだ。
そんなTE37がアップデートされていく過程において、SAGAの派生モデルとして2021年に登場。現在も定番モデルとして君臨するのが『TE37SAGA SL』だ。そのスペックは、先代のSLよりも約5%も強度を高めながら、SAGAに対して約200gもの軽量化に成功。タイムアタックシーンにおいて、強力な武器となっていることは言うまでもないだろう。
そして、これまで17&18インチのみで展開されていたSAGA SLに、15インチが追加設定。ハイパワー化が進み、ハイグリップタイヤを装備してサーキットを走り込むコンパクトカーが急増しているだけに、まさに待望と言えるラインアップだ。
武闘派コンパクトカーの足元に、TE37SAGA SL以上に相応しいアイテムはないと断言できる。ライバルよりも速く走りたいならば、迷うことはないハズだ。
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