TRD、NISMO、MUGEN、STIの4社が集まって行なわれる年に一度の試乗会。今回はスポーティモデルがズラリ勢揃いした。ワークスチューンの最前線をレポートする。

STIは方向性の異なる2台のWRX S4で勝負!

最高出力275PSのFA24直噴ターボエンジンを搭載する、現行スバルの4WDフラッグシップスポーツモデルVBH型WRX S4。そのパフォーマンスチューニングの先頭を走るのがSTI。ワークスチューニング合同試乗会に用意された2台のWRX S4は、それぞれ異なるアプローチで「ドライバーが意のままに扱える」のコンセプトの下、微小操舵向上を極めることを目指したものだ。

ボディ色が白のSTIスポーツ#は500台限定で24年1月に発売(完売)されたコンプリートチューンドモデル。内外装も含めた全身に専用パーツが採用されているが、中でも特に興味深いのがニュル24Hマシンで開発されたという前後専用形状のフレキシブルパフォーマンスホイール。フロントタワーバーもプリロードを付加した専用品となっている。

してブルーのWRX S4は、通常グレード設定のSTIスポーツR EXをベースにした誰でもが再現可能なカスタマイズモデル。独自のフレキシブルパーツやエアロパッケージ、マフラー、ホイールなど、STIのスポーツパーツがフルに投入された内容になっている。 走ってみると“#”がしなやかさはありながら限界は高いのに対し、“R EX”はいかにもな高剛性を感じるものだった。