TRD、NISMO、MUGEN、STIの4社が集まって行なわれる年に一度の試乗会。今回はスポーティモデルがズラリ勢揃いした。ワークスチューンの最前線をレポートする。

TRDはZN6とヤリスを持ち込み!

昨今の中古スポーツモデルの異常ともいえる相場のなかで、文句なしの優等生といえるのが先代ZN6系86。「手頃となった中古車でモータースポーツを楽しもう!」と、パフォーマンスパーツの開発を精力的に続けているのがTRDだ。

昨年からさらに進化を果たした86は、強化サスペンションアームや強化メンバー、ブレース類など試作パーツを追加。ノーマル比1.6~1.7倍まで高められた捩り剛性は、ターゲットとしたコンプリートカー14R-60のレベルに迫るものだ。

ファイナル比のショート化や2ウェイLSDの駆動系との相乗効果で生み出されるスポーツ性能は驚きで、とにかくコーナリングが快感。マジで欲しいと思えるほどの仕上がりだ。

もう1台のヤリスも、TRDが提案する新たなFFストリートスポーツカーで、あえてイージードライブが可能な2ペダルのCVT仕様をベース車として選択したのがポイントだ。

装着されているのはジムカーナスペックのダンパーキットに、ラリーチャレンジ用の1ウェイLSD(GRパーツ)、ワンメークレース用のスポーツECUと、モータースポーツ用パーツのいいとこ取りという内容だ。こちらの走りも想像以上で、抜群のトラクションでタイトなコースを存分に楽しめた。