GTⅢ-RSターボキットの登場でパワーアップの選択肢が広がったGR86/BRZチューニング。現状はNAのままというユーザーが大半だろう。そこで今回は、HKSのアンテナショップ『HKSテクニカルファクトリー(HKS-TF)』協力の元、それぞれのメニューの推し所や予算感などをレクチャーしてもらうことに。

エキマニ+ECUチューンで4000rpm前後のトルクの谷間が解消

パワーアップの第一歩とも言える吸排気チューン。コールドエアインテークフルキットにて吸気効率を高め、スーパーマニホールド+キャタライザーとハイパワースペックLⅡマフラーにより排気をスムーズに流す。さらに、HKS-TFオリジナルECUで現車合わせセッティングを行なうことで、ノーマルで気になった4000rpm前後のトルクの谷間が見事に解消。キレイなパワーカーブを描くようになった。

最高出力は214㎰で約10㎰の上乗せ。ピーク値こそ大きな差はないが、吹け上がりのよさや中間トルクの違いは歴然だ。エンジン回転の上昇に呼応するように盛り上がってくるサウンドもNAチューンならではの醍醐味と言える。やはり、吸排気パーツの性能をフルに引き出すためにはECUセッティングをするのがベスト。燃料や点火時期はもちろん、スロットルマップも最適化することで滑らかなフィーリングになる。ただし、予算が厳しいなら純正ECUのままでも問題はないとのこと。

なお予算感としては、76万円がスタートラインとなる。