中東カスタムをイメージしたホワイトボディのロー&ワイドスタイル

セダン部門の最優秀賞を獲得したのは、ALESS/ROZELのALESS CENTURY COMPLETE WL。2024年の東京オートサロンで禁断のオーバフェンダー仕様の展示に続き、国内最高の高級車60系センチュリーのカスタムベースとしての魅力を訴求すべく挑んだのは、中東のカスタムシーンをイメージしたスポーティスタイルだ。

独自のスポーツスタイル実現のポイントとなっているのは、ショファードリブンとしての重厚感の源となっているダークカラーからの脱却。そこでボディは“白蝶”と名付けられたホワイトノーヴァガラスフレーク塗料でオールペイント。オリジナルのフロントバンパー、サイドステップ、リヤバンパー、ワイド加工前後フェンダーに加え、新たにトランクスポイラーを製作した。

さらにドアモールやグリル、ヘッドライトインナーなどはブラックアウト加工としているが、部所に応じて艶あり、艶なしを使い分けてカスタム感を演出しているほどのこだわりようだ。

地を這うようなローダウンスタイルは、オリジナルパーツブランドROZELのエアサスで実現。20インチのワークエクイップE05からのぞくのは、レクサスLC500から流用のブレーキシステム。ローターにはドリルド加工も追加されている。

「このマシン製作をするかどうかは、自問自答を繰り返して本当にギリギリまで悩みました。展示後も来場者からは賛否両論だったのですが、こうして最優秀賞というカタチで自分の貫いてきたカスタムが認めてもらえてうれしいです」と、上山代表は感激を噛み締めながら語ってくれた。