“オッ!!”からの『エッ!?』チョイはずし系旧車のススメ Part.1
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メディアが取り上げることの多い70~80年代辺りのレジェンド旧車は、確かにどこへ乗って行っても注目の的になる。しかし一方、その圧倒的な強者感に少々食傷気味になっているのも正直なところだ。そこで今回は、敢えて王道路線から少々外れたクルマをチョイスすることを提唱しよう。これだったら、旧車好きのうるさ型も納得せざるを得ない。そんな洒落たクルマを紹介していく。
1968年8月発売 スカイラインバン 1500ツーリングデラックス [VC10]

ハコスカの愛称で呼ばれる3代目のスカイライン。GT-Rともなれば、今やウン千万円といったプライスを掲げる名車中の名車だ。しかし、そんな名車はコレクターの皆様に任せておいて、ここで注目したいのは、同じ顔を持つスカイラインの『バン』だ。搭載されるG15エンジンは1.5L、4気筒OHCで88ps。翌年追加された1.8Lのデラックスは、G18型(100ps)を搭載。1971年のM/Cで、G15/G18ともに95ps/105psへとパワーアップを果たした。この手のクルマで全開走行することは皆無だろうから、100ps程度でも問題ナシ。GT-Rと同等のレア度を誇るバンは、その意外性も手伝って注目度は激高だ。
1972年1月発売 サバンナスポーツワゴン [S102W(前期)/S124W(後期)]

サバンナ最大のトピックは、1971年12月に開催された富士ツーリストトロフィー500マイルで、スカイラインGT-R(KPGC10)50連勝を阻止した大金星が挙げられる。ちなみに『RX-3』という呼称は、当時のマイナーツーリングカーレースにおいて『サバンナRX-3』としてエントリーした経緯があり、サバンナの輸出名であった『RX-3』としても広く呼ばれるようになった。この「スポーツワゴン」はバンではなく、ステーションワゴンという仕立てなので、大人5人+多くの荷物を積んでの快適なドライブが可能となっている。ただ、タマ数が少なく価格も高騰しているので、気合がないと購入できない代物だ。
1972年1月発売 スカイラインTi-EL [C210]

スカイライン5代目の愛称は『ジャパン』。そのグレードは、2.0LのL型6気筒エンジンを搭載した「GT」と、4気筒エンジン搭載の「TI」に分けられた。TIはL18/L16型、Z20E/Z18E/Z16S等のエンジンを搭載。全長が短い4気筒ということで、GTと比べノーズが200mm短縮もされた。このスタイルを是か非かするかは好みによるところだが、フロントが軽くなった分、シャープに走れるというメリットもあった。そして、丸テールではなく角テールを採用したのが大きな相違点。当時はGTの廉価版的な扱いを受けていたが、そんな意匠の違いは、今となっては逆に魅力的なポイントになっているのだ。
Part.2へ続く
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