タイヤスモークすらもデザイン!?

クールレーシングから新たに発表されたGRスープラ用のSPEC-Dワイドボディキット。発売済みのVer.4 90R-GTWR D1-SPECIALエアロキットをアップデートし、sサーキットでの作業性を向上させつつ、走る姿がよりカッコよく見えるよう空力的なデザインを盛り込んだ仕様だ。

ポイントとなるのは、片側80mmワイドになるフェンダーの上部や後面にダクトを採用したことと、ダックテール風のリヤスポイラーだ。

ワイドフェンダーの上部にスリット状のダクトを設けることでタイヤハウス内の乱流を抜くとともに、リヤのタイヤスモークを整流してリヤハッチに導くようデザイン。リヤハッチに導かれたタイヤスモークはダックテール風のリヤスポイラーによってさらに跳ね上げられるため、白煙を上げるドリフトをすると、クルマから白煙が勢いよく湧き上がるように見えるのだ。

また、競技ドリフトの現場ではタイヤ交換や足回りやファイナルギヤの変更など、ジャッキアップ作業をするケースも多い。そこで、クールレーシングのエアロとしてはアンダーディフューザーのデザインを控え目に設定。現場からの声を反映して作業性を向上させているところも特徴のひとつだ。

「基本的にはD1-SPCIALエアロキットのデザインを踏襲しつつ、フロントバンパーとリヤスポイラーを新規に作り、現場の声を元に利便性を向上させています。ドリフト用のエアロはクルマの操舵性能を犠牲にしたくないので、車高をあまり下げなくてもカッコよく見えるようにデザインしています」とは代表の片岡さん。

今回はある程度の形になったところでの紹介となったが、今後はエアロボンネットの開発や、もう少しおとなし目のダックテール風リヤスポイラーを作る予定。さらに、ドリフト用のクールレーシングエアロはRZ34など他車種への展開も検討中とのこと。それらを含めて、来年の東京オートサロンでの正式発表を予定しているそうだ。