シンプルに精悍さを研ぎ澄ます

マイナーチェンジによってサイドダクト付き3分割フロントバンパーやガーニッシュで左右レンズを結ぶテールデザインなどのアレンジが加えられ、グッと精悍さが高まったGRヤリス。とはいえ、前期モデルで際立っていた腰高な車高やフェンダーボリュームは変わらず、リヤから眺めると「ずんぐりむっくり」とした雰囲気の漂うスタイルとなっている。

そこで注目してもらいたいのが、GRヤリスのブラッシュアップに力を注ぐKansaiサービスのエアロパーツだ。M/C前モデルもフリッパーデザインのフロントリップやサイドステップ、リヤセクションを躍動的に飾るリヤゲートスポイラーで端正なシンプルスポーティスタイルに仕上げていたが、M/C後モデルはそのテイストを踏襲しながら、G16Eのポテンシャルアップに欠かせないクーリング性能強化を果たすエアロボンネット、ワイド感あるリヤビューを演出するリヤゲートスポイラー・タイプ2やリヤカナードも与えてきた。

「以前からワイドなウイングが欲しいとの声が多かったこともあるんだけど、エアロボンネットを備えればフェイス周りのインパクトが強くなるので、M/Cの前後を問わずに装着可能なリヤゲートスポイラーも100㎜ワイドにしてみたよ。単にウイングをワイド化しただけだと後付け感が強いし、Cピラーにウイングへ導風するリヤカナードをあしらってみたら、フロントカナードとの相乗効果でサイドセクションが思った以上に引き締まったね」とは、Kansaiサービスの向井さん。

ちなみに、バンパー形状の違いからフロントリップやフロントカナードフィン、リヤアンダースポイラーは前期、後期それぞれで専用設計となっているが、エッジの効いたボトムや機能美でGRヤリスをシンプルスポーティに魅せていくアプローチは変わらない。同色仕上げのFRPでボディとの一体感を高めたり、レーシーなテイスト放つカーボンで視線を惹きつけたりと、仕上がりイメージのアレンジが容易な部分も同様だ。まだまだ選択肢の限られるM/C後モデル用エアロパーツだが、選んで間違いなしと断言できるスタイリングに仕上がっている。