空力テストを経て生み出される高品質アイテム!

ガレージベリーの代表である中根さんがエアロ製作を手掛けるようになったのは、若かりし頃にサーフィンをしていたことに起因する。割れてしまったサーフボードを直そう知り合いのFRP工場に出入りするうちに、いつしか自分でサーフボードを修理できるようになったのだという。

こうなると、工場の人達も「一緒に仕事しないか?」と声を掛けたくなるモノ。いつしか作業を手伝うようになり、気が付けばエアロを製作するようになった…というパターンだ。

また、出入りしていた工場がグループCカーを初めとする本格的なレーシングカーのエアロを製作していたこともあり、当時から谷田部にあった風洞実験現場を経験。現在も、ガレージベリーのエアロ製品は風洞実験を行ない、空力的な効果を数値で確認してから製品化する…というこだわりを持つのもこのためだ。

元々、外注でのエアロ製作が主体だったガレージベリーだが、オリジナル製品を扱うようになったのは、開業当初の従業員のうち3人がNAロードスターに乗っていたことがきっかけ。そして、自分達が欲しいと思うエアロをデザインして、イベント会場での展示、ロードスターレースへの供給といった活動を続けることで知名度を上げていったという。

特にレース界では、空力性能や冷却性能を高めるエアロが求められるので、困っているチームに協力をする形で高機能なエアロを開発した。チームから車両の弱点を聞き、それをエアロ設計で克服してチームに結果をもたらす。そんなWin-Winの関係でエアロ開発をしていったのだ。

もちろん、このGRヤリスでも空力テストを実施。リップスポイラーはフロントのダウンフォースを高めつつ、空気抵抗を少なくするという理想的な空力特性を実現している。2段リヤスポイラーも、上側はかなりのダウンフォースを生み出すため、サーキットでは心強い武器になるだろう。

間違いのない高性能に加えて、高いフィッティング性を実現するべく生産管理も徹底。ユーザーのみならず、ショップからも厚い信頼を得ているのが、ガレージベリーのエアロなのだ。