ステアリングだけじゃない!ブランド生誕60周年を迎えたMOMOの軌跡を辿る!
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ステアリングだけじゃないMOMOの歴史を紐解く
“MOMO”は、今から60年前の1964年に創始者ジャンピエロ・モレッティによって創業された。今では世界中で愛されるMOMOブランドだが、元レーサーのジャンピエロ・モレッティが自身好みのステアリングを作ったことが原点であり、その歴史のはじまりだ。
ちなみにMOMOはイタリアのヴェローナ州トレニャーゴで設立され、現在はファッションの都としても知られるミラノに本拠地を置く。イタリアといえば、ブルガリやフェンディ、グッチ、プラダと挙げればきりがないのほどのハイブランドを生んだ国。MOMOもイタリアンブランドらしく、機能性はもとより、設立当時から一貫して素材やデザインにこだわり、職人によるハンドメイドでステアリング等を製造してきた。

そんなMOMOのブランド名の由来は、創業者の『モレッティ(Moretti)』と、イタリアGPが開催される地でもある『モンツァ(Monza)』に由来している。モンツァ・サーキットはアルファロメオやフェラーリの聖地としても知られ、モレッティが愛した地。そして1964年モンツァ・サーキットで開催されたF1ワールド・チャンピオンシップで優勝したジョン・サーティースのフェラーリ158には、MOMOのステアリングが装着されていたという逸話もある。この当時は、まだ無名の小さな工場だったMOMOだが、F1イタリアGPがステアリング製造を本格化するきっかけとなったのだ。

そんなMOMOの創始者モレッティは、じつは日本とも深い関わりがあり、1970年9月に開催された富士インターナショナルゴールデンレース フジインター200マイルにフェラーリ512Sで参戦し、見事に優勝を果たしている。その後もポルシェ935や962C、フェラーリ333SPなどにMOMO製ステアリングを装着し、モータースポーツ業界で名を馳せていく。


ステアリングからスタートしたMOMOだが、1970年代に入るとホイールの開発に着手。現在ではリム部分を圧延加工することで高強度と軽量化を両立させたロータリーフォームド製法によるホイールをはじめ、数多くのモデルを展開している。

1970年代には、ジャッキー・スチュワートをはじめ、クレイ・レガツォーニ、ジャッキー・イクス、ロニー・ピーターソンなど、名だたるF1ドライバーがMOMOステアリングを愛用。ジャッキー・スチュワートモデルのステアリングも販売され、現在も『レーシング ヘリテージ 1968』として当時のモデルからインスパイアを受けたモデルをランアップしている。

1970年代後半からは、アメリカのIMSAなどにもMOMOとしてレース参戦を開始。そのほかにもヨーロピアン・チャンピオンシップやWRCなど、さまざまなフィールドでレース活動を行い、MOMOの名を世界的なものにしていったのだ。
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