東京オートサロン2024における、ホンダブースのテーマはズバリ「Honda DNA」というド直球。「クルマはレースをやらなくては良くならない」という言葉もキャッチフレーズに掲げられ、2023年シーズンのF1グランプリで22戦21勝という驚異的な戦績を挙げた「レッドブル・レーシングRB19」のショーカー(展示用車両)を中心に、多くのレーシングカーや市販車両が展示されました。

そんななかメインステージ上に展示されたのは、「シビックRS」のプロトタイプモデルです。2024年秋に発売が予定されているというこのモデルは、現行シビックに新設定されるスポーツグレード。搭載されるエンジンの排気量やパワーについては未発表ですが、外観から想像する限りはタイプRほど運動性能を追求したモデルではなく、ドライビングの爽快さや楽しさを重視したモデルとなりそう。トランスミッションは6速MTが組み合わされるとのこと。

もう1台、多くの注目を集めそうなのが新型WR-Vの「フィールドエクスプローラー コンセプト」です。ホンダ車向け純正アクセサリーを開発・販売するホンダアクセスが手掛けたこのモデルは、WR-VをよりSUVらしく仕立てたもの。専用開発されたフロントグリルには3個のマーカーが内蔵され、ブラックに塗装された前後ガーニッシュ類やルーフキャリアを装着。ホイールは純正の17インチから15インチへと小径化され、TOYOオープンカントリータイヤの装着により、「タフ&ラギッド」な印象が強められています。

そして隣接する無限ブースでは、2023年のSUPER FORMULAでチームタイトルを獲得したTEAM MUGENの車両に加え、FL5型シビック タイプRをベースとした2台のチューニングモデルが展示されました。グループA/グループBと名付けられたこれらの車両は、いずれも新開発されたエアロパーツなどを装着。迫力あるフォルムを演出しています。

とくにマットグレーのラッピングが施されたグループBは、ドライカーボン製ボンネットや前後ロアバンパー、同じくドライカーボン製フロントフェンダーやリアスポイラーを装着。ホイールはBBSと共同開発された専用品となっており、これらの開発にあたってはレーシングドライバーがサーキットで走行テストを重ねるなど、モータースポーツシーンで豊富なノウハウを持つ無限ならではの内容となっています。