ホイールメーカーのRAYSが、2023年7月5日、富士スピードウェイで「RAYS VOLK RACING 新商品発表会」を開催。ボルクレーシングCE28N-plusを発表した。TE37とCE28の比較でその性能をチェックした。

往年の軽量モデル「CE28N」が超絶進化!

他の追随を許さない卓越した鍛造テクノロジーを駆使して、ハードなスポーツ走行を支える強靱さと軽さを高次元で両立させているボルクレーシングシリーズ。その最新作となるのが、“CE28N-plus”の発表会にオートサロンTVが潜入!

「テーマは、表情を変えずに全域で性能を引き上げること。もちろん、CE28Nの絶対的要素である“軽量性”も徹底追求しています。元々、CE28Nは軽量ホイールの頂点を勝ち取るために開発したモデルです。ハイパワー対応のTE37に対し、CE28Nは14〜15インチでライトウエイトスポーツが本来のターゲット。しかし、時代と共にスポーツカーは変わりました。シビックで例えると、車重は30パーセント、馬力は80パーセントも増加しています。これに対応させる性能を与えたモデルが、CE28N-plusなのです」とは、ボルクレーシング企画部チーフの渡邊さん。

今回は、そんな最新モデルの性能を探るために、富士スピードウェイのショートコースで実走によるテストを行った。同サイズのTE37SAGA S-PlusとCE28N-plusを履き替えながら、ホイールの違いでフィーリングがどのように変化するのかをチェックするのである。テスターは、レーシングドライバーの井入宏之選手だ。

比較対象のTE37SAGA S-Plusは、文字通りボルクレーシングの現役最強モデル。正直、性能差を身体で感じ取ることなど不可能に近いと思っていたのだが、両ホイールを試してピットレーンに帰ってきた井入選手は目を輝かせながら「嘘だと思うだろうけど、本当に変わった。誰でも分かるレベルで、ね。4つのタイヤの安定度が上がって、ステアリングを切り込んだ瞬間のフィーリングも抜群に良くなる。これは…ちょっと衝撃的だね。現時点で最強のスポーツホイールだと思う。とくにタイムアタック連中は買いでしょうね」と絶賛。

同様のインプレッションは他の車両でテストしていた山野哲也選手からも聞かれた。いや、ジムカーナの絶対王者は「自分がこれまで体験したことがないレベルで限界値が上がる」と舌を巻いていたほどだ。まさに、衝撃的な超性能。

E37シリーズをも超えてしまったCE28N-plus。その詳細リポートは動画をチェック!