22年10月に新しいデザインへと進化したダイハツのトールタイプ軽自動車、タントカスタム。新型はエンジンフード、フロントフェンダー、ヘッドランプ、フロントバンパーなどを変更し、従来よりも車両のワイド感を強調したデザインへと刷新された。 東京オートサロンのダイハツブースには、その新しいタントカスタムをベースにしたカスタマイズがさっそく登場。その名も「TANTO CUSTOM RED/BLACK」。ネーミングの通り赤と黒のカラーリングを強調したロックな見た目に仕上がっている。

内外装に施された赤と黒のグラデーションカラーが美しい

最大の特徴であるボディカラーは、キャンディレッドとブラックのグラデーションとなっており、闇の中からタントカスタムが現れたようなイメージを表現。キャンディレッドの部分には大粒径のフレークが採用され、ギラギラ感と車両の立体感を強調したとのこと。よーく見るとボディサイドには不規則な細いラインも入っていて、躍動感も演出されている。

外装パーツに関しては、タントカスタムのニューデザインを活かすため、極力ノーマルの状態をキープ。それでもヘッドライトの両脇にワンオフで製作したアイラインを施したり、専用フロントグリル、サイドガーニッシュのクロームパーツなど、アクセントとなるプチドレスアップパーツを追加した。

リヤには純正用品として設定されているバックドアスポイラーやリヤバンパーロアガーニッシュを備えるなど、すぐにマネできる現実的なカスタマイズも投入。車高も適度にローダウンされており、新型タントカスタムのいじり方のサンプルという側面もありそうだ。

インテリアも個性的で、エクステリアと同様の赤と黒を基調としたカラーリングを採用。シートカバーにはハードロックバンドのロゴを思わせるようなデザインのTANTO CUSTOMエンブレムを刺繍。シートカバー自体は純正用品と同じ生地パターンを採用しており、リヤシートにも同様のカスタマイズが施されている。

一方で、座面の側面部分に関しては別素材を使用して、ワンオフのレッドカラーを採用。フロアマットも鮮烈なレッドカラーが採用されている。これは助手席側のBピラーをスライドドアに内蔵したことで実現したタント自慢のミラクルオープンドアを開け放った時に、内装のかっこよさが際立つよう計算されたものだ。

そしてインパネやドアパネルにもレッドやクロームを採用すると同時に、収納ポケットのリッド部分にはクロコダイルレザーを思わせるような革素材も採用。新型から新たに装備された9インチの大画面ディスプレイオーディオには専用のオープニング画面も表示可能と、とことん新しいタントカスタムのポテンシャルが引き出されている。

隅々までロックなテイストが貫かれた「TANTO CUSTOM RED/BLACK」。オーナーにとってはカスタマイズの参考になること間違いなしだ。