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ディフェンディングチャンピオンが、名だたる現役ドライバーを一掃! e-D1グランプリは実車同様の迫力が味わえる魅力的なコンテンツだった!
東京オートサロン(TAS)の新たなコンテンツのひとつとして、広く知られるようになったeスポーツ。ソニー プレイステーションのタイトル「グランツーリスモ」を使用したレースの大会も多く、このTASでも大会が開催されるようになった。2024年に初開催されたD1グランプリのeスポーツ版「e-D1グランプリ by グランツーリスモ7」は、今年で2回目の開催。実際のD1グランプリに参加する、6名の若きドリフトマスターたちがしのぎを削った。


観覧席は満席。D1ドライバーのファンで埋め尽くされ、派手なドリフト走行に一喜一憂するシーンが多く見られた。6人のドライバーたちはD1の追走型式で走行。トーナメント方式での勝ち残りをかけて、慣れないゲーム用シミュレーターに苦戦しながら戦い抜いていった。


実車での行うドリフト走行とは、どうやらだいぶ相違があるようで各ドライバーたちはドリフト走行に苦戦。ステアリングの切れ過ぎや、サイドブレーキの掛け方の違いなど、細かい操作が実車ほど反映されない点がゲームプレイを難しくしているようだ。そんななか、昨年初代チャンピオンを獲得した深田一希選手はさすがの安定した走行を披露。その手元にはステアリング型のコントローラーではなく、通常のプレイステーション用ゲームパッドが握られていた。


ひとりだけゲームパッドでの参戦となった深田選手は、準決勝を危なげなく勝ち上がると、決勝でも一度もスピンすることなくフィニッシュ。決勝の相手だった山中真生選手への追走もきれいにまとめあげ、見事大会2連覇を達成した。



実際のD1グランプリと同じ鈴木学アナウンサーの実況が流れ、審査員もD1グランプリ同様に札をかかげて行われるe-D1グランプリ。実車ほどの迫力ある音やにおいなどは感じられないが、その魅力はゲーム内でも十分伝わってくる。既存のファンでも、これからファンになる人でも楽しめるコンテンツになっていた。


そして、会場にはまだクルマの運転すらできない子供の姿が多く見られたことも、大きなニュースだ。この子たちが将来的にD1グランプリに参戦する日もくるかもしれない。そのような子供たちの憧れという意味でも、十分に魅力があるコンテンツに成長していると感じられた。