オートサロンとは
東京オートサロンは、1983年にチューニングカーマガジン「OPTION」誌初代編集長が、カスタムカー文化を世に広めるべく「東京エキサイティングカーショー」としてスタートしました。
1987年の第5回からは「東京オートサロン」に名称を変更し、会場も晴海の東京国際見本市会場から1997年には東京ビッグサイト、そして1999年に幕張メッセと年々規模を拡大してきました。幕張メッセでは国際展示場だけでなく、イベントホールや屋外展示場などすべてのエリアを使用して開催しています。近年ではアジア各国をはじめとした海外におけるカスタムカー人気も相まって海外からの来場者も増加傾向にあります。開催初回には3日間で約10万人だった来場者は2020年には30万人以上のクルマファンが集まるイベントとなり、「年に一度のカスタムカーの祭典」として広く認知されています。
開催当初はチューニングやドレスアップなどをメインとしたショップの出展が多く見られ、各種パーツの新製品および新技術の発表展示や販売が行われてきましたが、1990年代後半に入ると国内の自動車メーカーも出展し、東京オートサロンに合わせて新車発表を行なったり、カスタムされることを前提とした車両の発表展示も行われるようになりました。2000年代に入ると欧米の自動車メーカーをはじめとした海外からの出展も見られるようになり、日本のカスタムカー市場が世界に広く知れ渡るきっかけとなっていきました。
出展者の増加や自動車関連商品の多様化に伴って展示内容は変化していき、近年ではカスタムパーツだけでなく、自動車関連のゲームからファッション製品まで幅広い展示販売が行われています。また、新年早々の開催ということも相まってモータースポーツ活動の体制発表会の実施や、屋外展示場を使用したレーシングマシンや新車のデモランも人気のコンテンツとなっており、あらゆる面からコアな自動車ファンを魅了し続けています。そのほかにも話題のアーティストらが出演するライブステージ、日本レースクイーン大賞授賞式の開催など、自動車を利用する家族連れでも十分に楽しめるビッグイベントに変化、発展いたしました。
また、2000年代に入ると海外でのオートサロンも開催されるようになりました。シンガポールやバンコク、2023年にはマレーシアでも初開催され、世界からも注目を集めるカスタムカーショーへと成長いたしました。いまでは、世界各国も含め約1000媒体近くのメディアが取材に訪れるイベントとなり、アメリカのSEMAショー、ドイツのエッセンモーターショーと並んで世界3大カスタムカーショーのひとつに位置付けられています。
43年目の開催を迎える「TOKYO AUTO SALON 2025」は、引き続き幅広いクルマファンに向けた魅力ある環境作りを実施していくとともに、関係各所の指導を賜りながら、自動車業界をより盛り上げていけるような新たな取り組みに挑戦して参ります。