ツボを押さえた厳選アイテムでGRカローラの潜在性能を引き出す

GRヤリスと兄弟車でありながら異なるキャラクターを持つGRカローラ。最大の違いはボディサイズと実用性の高さ。5ドアハッチバックの広い室内空間を備えるGRカローラは、日常使いと走りを両立させたいひとに最適な選択肢といえる。

ストリートでの扱いやすさや快適性にも配慮したパーツ開発を行ってきたブリッツでは、そうしたキャラクターを持つGRカローラを有望なベース車と見据え、筑波サーキットでのタイムアタックを行うなど、デビュー当初より意欲的にデータ取りや解析行ってきた。

そのノウハウを惜しみなくフィードバックした合法ストリートスペックのデモカーを紹介しよう。こちらは速さのみならず、ワンランク上の快適性や使い勝手のよさを目指した、ツボを押さえた1台となっている。

まず注目したいのは足まわり。GRカローラの走りをさらに上質なストリートスポーツへ昇華させるカギを握るのが、電子制御式サス『ダンパーZZ-RスペックDSCプラス』だ。こちらは乗車人数や走行シーンに応じてクルマの姿勢を最適化するフルオートモードまで備えた上位モデル。

筑波アタック仕様で性能を鍛え上げたダンパーに、電子式の減衰力調整機構を持たせることで、街中での快適性とスポーツ性能を高次元で両立している。

エンジンメイクも抜かりはない。専用設計となるカーボンインテークボックスを採用し、吸気効率を大幅に向上。パワコン&スマスロを導入することでパワーとレスポンスの両面で確実なアップデートを遂げている。具体的に、ノーマルの実測値293.4㎰に対し、このデモカーは322.5㎰をマーク。約30㎰の上乗せを果たし、走りの鋭さに磨きを掛ける。