定番の末広がりスタイルを現代的にアップデート!

1990年代ドリフトシーンで一躍脚光を浴びた裾広がりのハカマエアロ。そのパイオニアと言える存在がBNスポーツだ。ボトムラインに重点を置き、マシンを大きくダイナミックに魅せるエアロは、シャコタン強調の効果も高く、ドリ車の定番スタイル作りの肝になった。そんな末広がりスタイルのエアロのニーズは今やJDMの鉄板スタイルとして海外まで広がり、生産が追いつかないほどの人気なのだという。

そして、サスペンションを積極的に動かすため車高が高めとなっている、現在の競技系ドリフトではボトムにボリュームを持たせ車高を低く魅せる、スタイル補正アイテムとして重宝されているそうだ。

この長く続く人気の秘訣は、常に新たなアプローチを加えながら新鮮な印象を保ってきたことにある。今年、2025年のオートサロン会場には、深紅に染められ新たなテイストも加えられたシルビア(S15)とクレスタ(JZX100)が並べられ、BNスポーツの存在感を大きく放った。

特にタイプTと名付けられたS15は、D1ライツやFDJに参戦する車両開発とともに完成した最新版。エアアウトレットを設けたボンネットや、ボリューミーなワイドフェンダーで、現在のトレンドと機能性をプラス。裾広がりのエアロ形状は永遠の定番スタイルなのだ。

70mmワイドのフロントフェンダーはダクトも設けられる。対してリアフェンダーは75mmワイドでグラマラスなボディを作り上げている。また、サイドステップにはディフューザーのアクセントをプラス。

リヤにはバンパースポイラーとウイングをセット。ボトムラインを強調するエアロデザインは、視覚的な車高ダウン効果も高く、ストロークを確保しつつ魅せるスタイリングにも効果的で、D1ライツやFDJ参戦マシンのエアロとしても理想的な作り込みだ。

クレスタは、国内外でのクレスタ人気の高まりから、ワイドボディを熱望する声の高まりに応え、新たなテイストを盛り込んだアップグレードバージョン。ワイドフェンダーを軸にディフューザー、ダクトなどをアクセントにしている。タイプ2となるボンネットなどもリニューアルされたもの。ボトムにディフューザーを追加することでシャコタン感を強調しているのもポイント。

ボリューム感のあるサイドステップに合わせて、ニーズも高かった前後ワイドフェンダーを新規で投入。汎用で用意するサイドディフューザーも加えることで、旧来のイメージを一新している。

ベースとなるデザインコンセプトは保ちつつ、現代的なアップデートを忘れない開発姿勢。今後もドリフト用エアロの定番アイテムとして、BNスポーツのアイテムが選ばれ続けることは間違いないだろう。