久留内代表が思い描く未来のGT-Rをカタチに!

毎年オートサロンで数多くの名車やチューンドを展開し、注目を集めている“クルウチ”。そのラインナップの中で、今年一際異彩を放っていたのが、「GT-R356C」という名のコンセプトモデルだ。

「ヨーロッパではR35をベースにR34ルックに仕立てたコンセプトカーが発表されました。あちらは懐古的なイメージのGT-Rカスタムですが、ウチはあくまでも未来を意識したスタイルに仕立てたくて」とは久留内代表。2013年式のR35をベースに、フルアルミワークで仕立てられたボディは、全幅2.3m&全長5mと超大型。これにエアサスを合わせワイド&ロースタイルを構築している。

大幅に延長されたフロントセクションから見ていく。ボンネットからフロントバンパーにかけての意匠は、時代を超えて名作スーパーカーと言われるエンツォフェラーリを意識。グリル部分はR34をオマージュしているが、これは「世界的に名車としての地位を確立しているのはR34ですから、遊び心として入れてみました!」と久留内さん。

ドアを開けるとサイドステップとドアの厚みからワイドさがより引き立つが、注目すべきはドアガラス部分。ドアパネルを本来の高さよりも上方向に延長して、ドアガラスの下部を隠している。これにより、ドアガラスの全高を短く見せてチョップドルーフと同様の視覚効果を実現している。クォーターガラスに関しても同様で、インパクト溢れるサイドビューを手に入れている。

トランク周りもまだ製作途中とのことだが、リヤも大きく延長されていることがわかる。リヤ周りの意匠に関しては、往年のグループCカーの要素も盛り込まれているとか。バンパー中間部のマフラーは現状ダミーとなるが、今後実際にエキゾーストとして機能させる予定だという。

ホイールは24インチと超大径のフォージアート製。「これより小さなサイズだと、横から見た時のホイールベースの長さに違和感があるんですよ」とは久留内さん。たまたま手元にあったホイールを合わせているそうで、ゆくゆくは別のモノに交換予定。ちなみにタイヤサイズは305/25−24とこちらも超ワイド。

あくまでコンセプトカーという位置付けではあるが、ボディキットとして量産することも考慮して各部のアイテムを製作しているとのこと。現状では妄想をカタチにしたばかりの段階だが、このマシンが公道を走る日を期待して待とう。