異次元の記録に挑んだレジェンド4WDチューンドマシンたち Part.2
チューニング

R32GT-Rの登場がハコ車のレースシーンを変えたように、チューニングの世界も4WD×ターボの登場で大きく時代が進歩した。それまでトラクション不足により速さに変えることのできなかったパワーをしっかりと路面に伝えることができるようになったわけだ。ここで紹介するのは、中でも記録に挑んで金字塔を打ち立てた4WDチューンドたちだ。GT-Rが圧倒的に多いのはそれだけ多くのチューナーたちが取り組んだ、当時の最強マシンだったことを物語っていると捕らえて間違いないだろう。
HKS T-002[BCNR33]

今でこそ、伝説的なマシンにもなっているHKSのT-002(BCNR33)。その車名は、実際は社内の開発コードで、カラーリングが施されていないのも元々単なる社内開発車両だったからとのこと。そんなクルマがOPT誌面やV-OPTで露出され有名になったというわけだ。当時の担当は、HKS現社長の水口さん、先代社長の長谷川さんからの特命を受けあらゆるステージでの最速を狙い奮起、RB26の可能性をひろげたマシンだ。
JUN AUTO MECHANIC JUN GReddy GT-R[BCNR33]

世界中の最高速ジャンキーが集まるボンネビルスピードウイークに参戦し、見事クラスレコードを樹立。その成果でDaiに200マイルクラブ入りの資格を与えてくれたGT-Rだ。製作はJUNオートメカニックの小山さん(当時)が率いるチーム。JUNオートメカニック自体は幾度となくボンネビルに挑み、Z32では420km/hの記録を有する。
TRUST GReddy RX[BNR32]

GReddy RXは、当時のトラストがチューニングパーツの開発テストを行うために生み出した1台。試作パーツを取りつけてははずし、幾度となく仕様変更がくり返され各種データが蓄積された。デビューは1991年で、各種タービンキットに加え、ツインチャージャー“STSC”などもテスト受けた。
FRIENDS R34 GT-R

若い頃からいつか最高速や0→1000mにトライし、諸先輩方の作った記録を抜きたいと走行予定もないのにマシンメイクを重ねてきたフレンズの猪瀬さん。手塩にかけたエンジンは1400psオーバー、最新のパーツや制御を問い入れ、自らのドライブで記録に挑み見事に歴代1位の栄冠を手に入れた。
MINE‘s R32 Nur SPEC[BNR32]

今となっては筑波分切りスペックのマシンを構築するのはたやすいが、当時はタイヤ性能も低く、ボディワークや空力チューンのセオリも明かされていないどころか、重要だと気づいているチューナーほとんどいなかった時代。そんな時期にトップチューナーたちによって筑波踏ん切りを目指し、競われていた。その中でも常に最新のエンジニアリングに目をむけ最速の座にあり、いち早くラジヤルタイヤで1分切りを果たした。また、そのノウハウを活かしたコンプリートカー『Mine's R32 Nur SPEC[BNR32]』は、15台の車両とパーツが用意されていたが、即日完売となった。
最新トピックス
-
細部をシビックタイプRに最適化!OZからFL5&FK8専用ホイールが登場!
2025/04/25
-
RZ34に初代Zのテイストを注入!スピードフォルムのエアロでネオクラ要素を際立たせろ!
2025/04/14
-
色褪せないRX-8の魅力をさらに引き出せ!HKSが新作車高調をリリース!
2025/04/12
-
いまこそMR-Sの走りを磨け!サード×アイシン渾身のサードダンパーが適合拡大!
2025/04/10