今年で12回目の開催となった東南アジア地域で最大規模のカスタムカーショー『バンコクオートサロン』。今年もRE雨宮やトップシークレット、ヴェイルサイドなど、東京オートサロン出展マシンが現地のクルマ好きを賑わせたが、紹介するのはタイ産の激辛チューンドたち。 モータースポーツも盛んで、バンコク近郊に本格的なドラッグレースもあるお国柄、タイではハードでイカしたマシンを大量捕獲! さらに日本じゃ滅多に見かけないピックアップ系チューンドが多いのもタイの特徴だ。

スーパーピックアップシリーズ2年連連続チャンピオンマシン

タイで忘れちゃいけないのがピックアップ&ディーゼルターボチューン。日本では商用車しか販売していないいすゞだが、タイではピックアップのD-MAXやSUVのMU-Xなどを販売。とくにD-MAXの人気は高く、サーキットやドラッグレースでも定番車種となっている。こちらのマシンはタイ・スーパーピックアップシリーズでチャンピオンを獲得しているレース仕様で、いすゞブースに展示されていた。

ストックの3.0Lディーゼルエンジンをベースに、ピストンやコンロットなどを変更し、フレックス製タービンキットをドッキング。ECUショップのコンピューターによってセットアップすることで最大出力524psを発生する。

外装は、AKANE CARBONのフロントバンパー/ボンネット/フェンダーなどで武装。また、リヤ周りもディフューザーやウイングが追加され、全身カーボンで包みこまれた超本気仕様のピックアップトラックとなっている。

フォージドカーボンでワイド化!タイ流最先端240Zカスタム

タイでもジャパニーズ旧車の人気は上昇中。そんな中でも目立っていたのが、数々のワイドボディキットも手がけ、カーボンワークに定評のあるKevMannz製作のダットサン240Zだ。とにかく目を引くボディキットは、すべてフォージドカーボン製でフロント4.5インチ、リヤ6インチのワイド仕様となっている。

フロントグリルにインタークーラーが装着されていたが、現状ではエンジンは未搭載。今後の予定も検討中という話だったが、タイらしくハイパワーエンジンを搭載すればかなり話題になりそうだ。

シートやドアパネルなど、インテリアもフォージドカーボン尽くし。すでにミッションなどは搭載されているようで、油圧サイドブレーキも装備。

なおボディキットはすでに販売をスタートしており、フルキットで約$5700、さらに今なら約$4500と割引販売中だった。送料等は含まれていないが、フルキットで約71万円と考えれば、意外とお買い得かもしれない。

サーキットを走るSUVコンセプト!

日本未発売のSUV「フォーチュナー」をベースに、なんとスーパーGTレーシングカーデザインチームが手掛けたコンセプトカーがタイで発表! 日本からデザイン担当者が参加していたので話を聞くと、「最初は欧州車的なプレミアムSUVを考えたんですが、差別化を考えてサーキットで速いSUVを狙ってみました」というのだ。

その見どころは、レーシングカー譲りのエアロダイナミクスシステム&ワイドボディ。ホイールはTWSの鍛造22インチホイールで、タイヤはダンロップSPスポーツMAXXを採用。さらにブレーキシステムは、同じラダーフレーム車両ということで、ダカールラリー参戦車両と同じパワーブレーキ製を採用するなど本気度がすごい。さらに、内装はフルバケ4脚という割り切りで、今後はパワーアップも含めて、本気でサーキットを走れるSUVに仕上げていきたいということなので期待大。