スポーツ走行に欠かせないアイテムとも言えるスポーツステアリング。操作性の向上に加え軽量化の効果も見逃せないが、近年の新型車はステアリングに各種スイッチがセットされるなどして、ステアリングの交換が非現実的となりつつあった。そこに風穴をあけたのが、ステアリングボスメーカーの老舗、ワークスベルの開発したSRDキットだ。

スポーツステアリングでも純正スイッチの機能を移設

ステアリングボスメーカーとして1983年に設立されたワークスベル。関連商品としてクイックリリース/チルトアップを可能にするラフィックスシリーズなど、スポーツステアリングにまつわる数々のヒット作を世に送りだしてきた。そんなワークスベルが、近年のクルマに対して積極的に製品開発を行っているのがSRDキット、純正ステアリングスイッチ移設キットシリーズだ。

多くのニューモデルで採用されるステアリングスイッチは、運転中でもステアリングから手を離すことなく様々な操作が行えるようになる。ユーザーからするとこの機能性は捨てがたく、社外のスポーツステアリングに変更にくい状況になっていた。そこでワークスベルが考えたのは、スイッチのリロケートキットというわけだ。

今回紹介するのはその中からスバル・WRX(VAB)に向けたアイテム。VABの場合はステリングのスポーク部分にオーディオなどの操作スイッチが備わるだけでなく、左下にマルチインフォメーションスイッチが組み込まれている。そのため社外ステアリングへ交換すると、メーター内のマルチインフォメーションモニターを切り替えられなくなってしまうのだ。そこでこのスイッチを移設するためのキットを開発。

また、マルチインフォメーションスイッチだけでなく、他の純正スイッチの機能をすべて活かしたい人に向けては、純正スイッチ系統同様の基盤を組み込んだスイッチケースを用意。こちらは社外ステアリングも映えるドライカーボン製のケースを採用することで、レーシーながらも機能性の高いアイテムへと仕上げられている。