日産・スカイラインGT-R(R32型)にフルカーボンボディを纏ったデモカーを製作し、瞬く間に世界中から注目を集めるようになったチューニングカーショップが、ガレージアクティブです。今回もR33型が1台、R32型が2台と合計3台のGT-Rをブース前に展示。会期中、ブース前がたくさんのファンで溢れかえっていました。今年は、その3台の中でセンターに飾っていたR32型が、チューニングカー部門での最優秀賞を獲得。同店にとっては、初めての最優秀賞受賞となりました。

「弊社が初出展したのは2017年からです。2年目の2018年からコンテストにも参加して、2019年にR33型で優秀賞をいただきました。そして今回、初めての最優秀賞を取ることができ、とても嬉しく思っています」と、代表の坂本さんが語ってくれました。同店と言えば、やはりこのフルカーボンのワイドボディキットが代名詞。軽量化はもちろんですが、「チューニング車両にはやはりカーボン素材が似合っていてカッコイイ!」という思いが込められています。

この車両には、フルドライカーボンボディキットが採用されています。絶対的な強度と軽量化を両立したドライカーボンで、純正ラインを踏襲してワイド化したデザイン。そのため、R32型GT-Rが持って生まれた流麗なフォルムはそのままでの幅広感が特徴です。

エンジンは、HKS 3.0コンプリートエンジンを搭載し、最高出力は931kW、最大トルク92kgを獲得。タービンもHKS製75115を装着していましたが、このサイズ感は実車を見た来場者の多くが驚いていました。なお、ミッションはOS技研の6速シーケンシャルミッションOS-88、クラッチはATS製フルカーボントリプル、そして、LSDにもATS製カーボンを装着しています。

シートは、レカロのRSMドライカーボン、ステアリングはアメリカ・カリフォルニア生まれのレナウンを装備。また、リアは同社によるロールバーや、リアシートレスキットも装着。極めてシンプルでレーシーなスタイルを、過激にならずに上品にまとめてありました。「エンジンのパワーを上げてチューニングだけに特化するのではなく、外装や内装、そしてエンジンルームと、あらゆる箇所のボディメイキングも徹底することにこだわりました」という坂本さんの言葉通り、ガレージアクティブのセンスとこだわりが溢れるGT-Rでした。