東京オートサロン 2024 の最終日に発表された、「東京国際カスタムカーコンテスト2024」。ドレスアップ・スポーツカー部門の最優秀賞に輝いたのは、風間オートサービスが制作した「GR86カーボンスペック」でした!

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 ドレスアップ・スポーツカー部門
最優秀賞
車両名 GR86カーボンスペック/ドリフト
出展者名 風間オートサービス

86/BRZのワンメイクイベント「86&BRZアベンチャーズ」を主催するなど、同車のカスタムシーンをリードする存在であり続ける『風間オートサービス』だけに、今回の東京オートサロン2024に出展したのもGR86のフルチューニング車両。なんとボディ外板のほとんどをカーボン素材に変更したワイドボディ仕様です。

カーボン素材といえばウェットやドライといった用語を聞いたことがあるかもしれません。今回、風間オートサービスのGR86では「インフュージョン」と呼ばれる製法で制作されたボディパーツを装着しています。正式にはVacuum Assisted Resin Transfer Molding、その頭文字からVaRTM工法とも呼ばれている製法ですが、ドライカーボンに匹敵する引張強度を誇りながら、コスト面では抑えることが可能になっているそうです。

そんなインフュージョンカーボン素材は、前後バンパーやスポイラーといったエアロパーツだけでなく、純正形状のルーフや左右ドアといったボディパーツにも使用されています。また前後フェンダーは片側40mmのワイド化を実現、大迫力のフォルムを演出しています。

そのほか基本的に車両はフォーミュラドリフトジャパンのレギュレーションに準じて制作されており、エンジンは2JZ-GTE型直列6気筒に換装。タービンはG40を装着、さらにNOSを組み合わせることで最高出力は1000psを発揮するそうです。

脚まわりはDG-5ドリフトスペック車高調にSWIFT製スプリングの組み合わせ。ホイールはRAYS製CE28Nプラス、タイヤはYOKOHAMA ADVANネオバAD09を装着しています。

カーボン素材を使用したエアロパーツへの交換などにより、このGR86の車重は推定1200kg! そこに最高出力1000psを誇るエンジンが組み合わされるわけで、そのパフォーマンスは推して知るべし。2024年の86/BRZチューニングシーンにおいて、まちがいなく注目の1台といえそうです。