東京オートサロン2024のスズキブースは、アウトドアやアフロード仕様のカスタムカーで賑わっていた。また、新車の展示では、見逃せない注目モデルも登場しました。

まず1台目は、マットクールイエローメタリックの外装を身に纏う「スイフト・クールイエローレヴ」です。ボディサイドには大胆なグラフィックがステッカーで描かれていますが、よく見ると「4」という数字にも見えます。

あれ? つい先日となる2023年12月に登場した新型スイフトは、5代目じゃなかったっけ? と思う人もいるかもしれません。2000年に初代モデルが日本国内市場に登場したスイフトは、欧州では「イグニス」の車名で販売されていたため、グローバルモデルでいうと新型モデルが4世代目にあたるというわけです。

今回、東京オートサロンに出展された「スイフト・クールイエローレヴ」は、1.2リッター3気筒エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせて搭載。駆動方式はFFで、トランスミッションはCVTとなっていました。

もう1台のスイフト、赤いボディカラーのモデルにも注目です。スイフトといえばスポーツハッチバックというイメージを持っている人は多いと思いますが、残念ながら新型スイフトでは「スイフトスポーツ」は設定されておらず、追加設定されるかどうかも現時点では不明です。

今回、東京オートサロンの展示ブースに並べられたのはHYBRID MXの5MTモデル。パワートレインは他グレードと同じ1.2リッター3気筒+マイルドハイブリッドで、残念ながらスポーツ系モデルではなさそうですが、CVT車より車両重量が20kgほど軽くなることもあり、5MT車のWLTCモード燃費は25.4km/Lだそうです。CVT車は24.5km/Lですから、運転技術しだいではあるものの「もっとも燃費の良い新型スイフト」といえます。こちらは市販予定となっており、展示車両の価格はオプション込みで221万7600円とのこと。

そして注目のカスタムカーは、参考出品車という扱いにはなっているものの、次期スペーシアギアではないか?と想像させてくれるのが「スペーシア パパボクキッチン」です。

スペーシア パパボクキッチンは、その名称から想像できるように、親子でアウトドアや料理を一緒に楽しむファミリーキャンプの世界観を表現したモデルです。マットカラーとなったボディ表面をはじめ、リアシートから荷室にかけてをキッチンスペースへカスタマイズするなど、スペーシアを使った楽しいカーライフが想像できる内容となっています。

こちらは軽トラックのスーパーキャリイをベースに、オフロードでもタフに走ることのできる力強さとデザイン性を兼ね備えるべくカスタムされたモデルが「スーパーキャリイマウンテントレイル」です。

特徴はなんといっても左右のドアや荷台を撤去し、パイプフレームで組み上げたところ。よく見ると、荷台部分のパイプはそのままルーフキャリアのマウントやAピラーに沿った補助バーへと繋がっており、ボディ剛性のアップや万が一の車両転倒時にも効果を発揮しそう(?)なデザインとなっています。

東京国際カスタムカーコンテスト2024では、見事、コンセプトカー部門の優秀賞を受賞しました。

そのほかにも市販モデルのスーパーキャリイや、ハイトワゴンのソリオバンディッド、そして軽スーパーハイトワゴンのスペーシアカスタムといった人気車種が並んだブースとなっていました。