A31セフィーロにGT-Rの外装をドッキング!

タイ王国で開催された『バンコク・オートサロン2023』の会場で、日本国内でもお馴染みのマシンを発見。その姿はかつてD1GPで活躍していた『GReddy 35RX SPEC-D』そのものだ。

しかしながら、搭載されているエンジンはなんとRB26DETT。さらにストラットタワーやバルクヘッドの形状もR35とはあきらかに異なる。そこでエンジンルームのコーションプレートを見てみると、そこには『HA31」という文字が。そう、このマシンはR35の外装を装着されたA31セフィーロなのだ。

実は2017年のバンコクオートサロンにも出展していた車両で、今回は『GReddy 35RX SPED-D』カラーにラッピングして展示されていたのだ。

製作したのはタイでサスペンションパーツなどを扱う『TUNER CONCEPT』のフランクさん。2017年当時「R35は高くて買えないから、ネットオークションあつめた部品とFRPを駆使して作ってみた」というノリと勢いが生んだマシンだ。

AピラーとCピラーを残してルーフをカットし、ピラーの角度を曲げたりパイプを張り巡らせたりして、その上にFRP製の外装を装着。ガラスは職人さんに依頼してワンオフ製作してもらったという。エンジンはRB26DETTのタービン交換仕様で、RB25純正5速ミッションのFR仕様ということでドリフトも可能だ。

ダッシュボードなどの内装もR35用に交換されていて、製作費は総額450万円ほどかかったそうだが、タイでR35を新車購入しようと思うと約4500万円ということだから格安と言っていいだろう。「2017年に作ったときはFRPドアだったけど、今は純正ドアに交換してあります」と進化したポイントも教えてくれた。