マツダは、東京オートサロン2023にて「MAZDA SPIRIT RACING」と題したブースを展開。その名称のとおり、単に新型車両を披露するだけでなく、マツダがモータースポーツに込める想いを表現した世界観の展示となっていました。

その中心的な存在となっていたのは、「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 BIO CONCEPT」です。クリーンディーゼルのSKYACTIV-D2.2を搭載した新規開発のマツダ3ファストバックのスーパー耐久用マシンで、次世代バイオディーゼル燃料を使用します。

2022年シーズン、スーパー耐久シリーズのST-Qクラスに参戦していたMAZDA2 BIO CONCEPTの後継モデルとなり、2023年シーズンも引き続きST-Qクラスへの参戦を予定しています。同クラスは、自動車メーカーの実証実験の場として様々な車種が参戦していますが、MAZDA3 BIO CONCEPTのオーバーフェンダーは迫力満点! 活躍を予感させるフォルムは見逃せません。

そしてマツダを代表するスポーツカー、ロードスターのレーシングカーは2台が展示されました。ハードトップとGTウィングが特徴的なこちらは、同じくスーパー耐久シリーズのST-5クラスに参戦していた車両。

「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」と名付けられたモデルは、マツダがサポートする参加型モータースポーツで活躍したドライバーがステップアップする機会を与えるべく、スーパー耐久シリーズのレギュレーションに合致した車両とのことです。

その参加型モータースポーツで人気を集めているのが、ロードスターのナンバー付き車両で行われるワンメイクレース「パーティレースIII」です。同カテゴリーに出場可能な車両が「MAZDA ROADSTER NR-A PARTY RACE III VERSION」です。マツダはこちらの車両でドライビングスキルを磨き、ワンメイクレースからスーパー耐久へ、またe-SPORTSからリアル世界のモータスポーツへとステップアップしてほしいという想いが込められています。

「MAZDA SPIRIT RACING」では、バーチャルとリアルレーシングの融合にも積極的で、ブース内ではグランツーリスモ7のe-SPORTSタイムアタックも開催され、参加者はMAZDA SPIRIT RACINGカラーの車両を操ってタイムを競い合うなど大盛り上がり。

プレスカンファレンス後半では、パーティレースの年間ランキング上位ドライバーの表彰が行われましたが、同様にe-SPORTSの上位選手も表彰が行われるなど、モータースポーツの裾野であるグラスルーツ・カテゴリーを拡げるべく新しいアプローチを展開していることが印象的でした。

最後になりますが、ブースの奥では「MAZDA SPIRIT RACING COLLECTION」と題したドライビングシューズやドライビンググローブ、ドライビングサングラス、そして「MAZDA COLLECTION」のキャップやパーカー、Tシャツなどのグッズも販売中。多くのファンが手に取って購入する人気アイテムとなっていました。