昨年末にフルモデルチェンジし第6世代へと進化した新型セレナは、2台のカスタマイズバージョンが日産ブースに並んだ。1991年に登場した初代から受け継がれる室内空間の広さや使い勝手、快適性などの魅力を表す“BIG”、“EASY”、“FUN”というコンセプトに加え、新たに加わったキーワードが“CONNECT”。車内Wi-Fiをはじめとする最先端技術を用いたさまざまな機能や装備の充実を図ることで、さらなる進化を遂げている。 新型は先代のイメージを残しつつ洗練されモダンな印象のエクステリアと、先進的でゆとりある空間を実現したインテリアが与えられているが、これをより引き立てる特別なアイテムで彩ったコンセプトモデルが「SERENA Highway STAR ACCESSORY CONCEPT」である。

純正アクセサリー仕様とオーテック版の2台を展示

エクステリアにおいては、ダイナミックなフロントスポイラーやフロントグリルイルミネーションなど、多彩な日産純正アクセサリーを装着した。さらに、スポーティさと高級感が融け合ったメッキグリルや、銅のような艶感のあるカッパーカラーのアクセントが映えるサイドストライプやアルミホイールなどのラッピングで特別感をアップしている。

また室内に目を移すと、シートカバーや2列目シートのオットマンなど、快適性を高め、より楽しくドライブできる日産純正アクセサリーを採用。装着パーツは内外装とも一部の“東京オートサロン仕様”を除けば実際に購入できるものばかりなので、じっくりと品定めをしていたオーナー予備軍も多かったようだ。

そしてもう一台のセレナは「SERENA AUTECH CUSTOMIZED」。日産のプレミアムスポーティブランドとしてお馴染みのオーテックが手がけた新型セレナである。艶やかでありながらノーブルな印象を与えるのは、カスピアンブルーとダイヤモンドブラックのツートーンカラーをまとっていることもあるが、それだけではない。

標準ラインナップの「セレナ オーテック」がベースとなっているが、その専用装備となる5角形のドットパターンによるフロントグリルや、低くワイドな位置で点灯するシグネチャーLED、メタル調フィニッシュによる金属のような上質な光沢感を持ったフロント/サイド/リヤプロテクターが効果的に特別感を演出している。

そんなセレナ オーテックをより精悍に仕立てるために、「SERENA AUTECH CUSTOMIZED」はホイールサイズを16インチから18インチへとインチアップ。同時にローダウンサスペンションの装着で車高を30mm下げスポーティなルックスにまとめられている。さりげないが実に効果的な演出でブランドイメージを体現したカスタムには、さすがオーテックと思わせる完成度の高さを感じた。