完成度の高さが光る、モデリスタが提案する2種類のドレスアップ

11月16日にワールドプレミアされた、新型プリウスの評判がいい。よりアグレッシブに、そしてスポーティに刷新されたエクステリアデザインをはじめ、エコだけでなく走る楽しさにこだわったハイブリッドというコンセプトが支持されているようだ。そんな注目モデルの魅力に浸り、さらにメーカー直系のカスタムパーツの出来映えを確かめることができるとあって、東京オートサロンのモデリスタブースは連日大盛況。

モデリスタデザインフィロソフィー「Resonating Emotion~響感の創造~」を体現する「NEO ADVANCE STYLE」と「ELEGANT ICE STYLE」の2バージョンを展示していたが、2台に挟まれるようにベースモデルも置かれ、カスタムのありなしによる雰囲気の違いも感じ取れるブースとなっていたのが面白い。

新型プリウスの感性を刺激するようなデザインをモデリスタバージョンへと昇華するにあたっては、「IMPRESSIVE FUTURE-TECH」と「SENSUAL CHROME-TECH」をデザインコンセプトに、「先進」「洗練」「品格」を表現。プリウスの購入者層は性別年齢問わず幅広く、また販売台数が非常に多いこともあり、たくさんの方々の要望に応えられるようモデリスタらしい個性と存在感にこだわった2バージョンを用意している。

まず「NEO ADVANCE STYLE」は、先進感とアグレッシブなイメージを全面に打ち出したデザインを採用。大型LEDイルミネーションによる先進的な意匠や立体的なブラックアウトを大胆に施し、ダイナミックなスタイルで存在感を高めた。新型プリウスはクローム加飾を多用せずに精悍さをアピールしているが、その手法を踏襲しつつLEDとブラックアウト部の対比によって、カスタマイズモデルならではの艶やかさを演出したという。加えてボディパーツの形状は、車両の一体感を深めシャープで低重心なフォルムをさらに際立たせるよう仕上げた。

PRIUS ELEGANT ICE STYLE

もう1台の「ELEGANT ICE STYLE」は、クールなエレガントさでプリウスのデザインをより引き立たせることをテーマとして開発された。車両を包み込むようにクローム加飾をあしらうことで、洗練された上質感とさらなるアーバンテイストを追求。あでやかな輝きによって、よりラグジュアリーなスタイリングへとまとめられている。また、ヘッドライトガーニッシュ、サイドドアガーニッシュ、ドアハンドルガーニッシュの3点のメッキガーニッシュで構成された「クールシャインキット」も用意。アロパーツとはひと味違ったきらびやかで高級感のあるカスタムを気軽に楽しめるものとなっている。

ちなみに2台ともに、ホイールは19インチの「MODELLISTA WingDancer XⅨ」を装着しているが、カラーは「NEO ADVANCE STYLE」がブラック×ポリッシュ/ブラッククリアを組み合わせ、「ELEGANT ICE STYLE」はハイパーガンメタリックをチョイスしている。前者は羽をイメージしたグラフィックが強調され、先進感を引き出すにはぴったりの印象。また、後者はホイール全体が輝くだけでなく、多面的な凹凸を持ったフェイスが光を受けてランダムにきらめくことで上質さを演出。“カタチ”は同じながら、カラーの違いで2つのスタイルに見事に対応している。

なおモデリスタのブースには、感性に響くデザインで新たな価値を創造するコラボレーションモデルとして、セイコーウオッチとコラボレーションしデザインに携わった腕時計「セイコーセレクション・モデリスタスペシャルエディション」や、トヨタ自動車マリン事業室とコラボレーションしてデザインを手がけた、スポーツユーティリティークルーザー「PONAM-31 Z Grade」の1/20スケールモデルも展示。クルマのドレスアップ商品にとどまらない、モデリスタのチャレンジとその世界観を体感できるブースとなっていた。