日本初公開の新型インプレッサや、新たな提案となる「BOOST GEAR」をまとったクロスとレックが注目を集めたスバルブース。しかし、発売予定の特別仕様車として展示された「レヴォーグSTI Sport♯」に、興味を持たれたスバリストは少なくなかったようだ。

“STI Sport♯”は、水平対向2.4リットル直噴ターボエンジンを搭載する「レヴォーグSTI スポーツR EX」をベースとして、STIパフォーマンスパーツをはじめとする特別装備を採用するとともに専用チューニングを施すことで、操縦安定性の向上とより上質な乗り味を実現したもの。STI Sport本来のコンセプトを継承しつつ、 「動的質感」と「静的質感」をより研ぎ澄ました、いわば「STI Sportのさらなるアップデート」を目指したコンプリートカーなのである。

このネーミングを初めて用いたのは2020年に限定500台で販売された「WRX S4 STI Sport♯」で、「レヴォーグSTI Sport♯」が2モデル目となる。こちらも500台のみのリミテッドバージョンで、2023年1月26日~5月12日の期間中に全国のスバル販売店で注文を受け付ける。

こだわりの走りの実現のために採用したエキップメントでまず目を引くのは、タイヤ・ホイールだろう。スーパーブラックハイラスター塗装を施した19インチのBBS鍛造アルミホイールと、ミシュラン製ハイパフォーマンスタイヤ、パイロット スポーツ5(225/40R19)の組み合わせは、見た目も実にスポーティかつ上質感がある。

さらに新開発のSTI製フレキシブルドロータワーバーを採用するとともに、STI製フレキシブルドロースティフナー(フロント&リヤ)、スバルパフォーマンストランスミッションオイルクーラーなども搭載。また、スペアタイヤパンやリヤカーゴスペースには、専用制振材を追加して制震、静音にも配慮している。

エクステリアのカスタムにも怠りはない。漆黒メッキ加飾をあしらったダークグレーシリカ塗装のフロントグリルをはじめ、ブラックベゼルタイプのフルLEDハイ&ロービームランプ、スカート部をブラック塗装したフロントバンパー、クリスタルブラック・シリカ塗装のドアミラーカバー、シャークフィンルーフアンテナを採用。STIエンブレムやLEVORGリヤオーナメントなどは、ラスターブラック塗装を用いたタイプに変更された。

なお、外装色はセラミックホワイト、クリスタルブラック・シリカ、WRブルー・パールのほか、展示車両がまとった特別設定色のオフショアブルー・メタリックを選ぶことができる。

一方、インテリアでは上質感のあるウルトラスエードを使用したRECAROシートを採用。ヘッドレストにはSTIのロゴが入り、特別なレヴォーグであることを強く感じさせるコクピットとなっている。さまざまな角度からパフォーマンスワゴンとしての資質と品格が丹念に磨き上げられ、スバル車を知り尽くした方、走りに対して強いこだわりのある方におすすめしたい、魅力的な一台に仕上がっている。