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1/14 会場レポート Part2

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 ドレスアップ・ミニバン/ワゴン部門

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 ドレスアップ・ミニバン/ワゴン部門 最優秀賞
車両名 アルファード
出展者名 クリスタルアイ

数あるミニバンの中でも、迫力あるフェイスデザインが採用されたクリスタルアイが手掛けたこの30アルファードが、2024年のドレスアップ・ミニバン/ワゴン部門最優秀賞に輝きました。同社は2020年にも最優秀賞を獲得。クリスタルアイとしては、様々な車種のテールランプを開発販売する傍ら、ボディショップ菊田としてカスタムカーの製作も担っています。

今回のアルファードの製作も、ボディショップ菊田が担当。代表の菊田さんによると、「お客様が思い描いたコンセプトを実現するため、何度も打ち合わせを重ねてきました。その完成形を毎年東京オートサロンで展示しています」とのこと。その細かい打ち合わせの積み重ねが、最優秀賞獲得という最大限の結果に繋がったのです。

テールランプメーカーのクリスタルアイとしても活躍する同社は、様々な車種に対応したボルトオン装着が可能なテールランプの商品化にも力を入れています。もちろん受賞したこの30アルファードも、クリスタルアイ製NEWスタイルファイバーLEDテールを装着。リアクオーターガラスに被るノーマルのテールデザインを、ブラックアウトとデザインセンスによって、光るポイントが低くなるように設定。しかも30アルファードでありながら最新版にも見えるデザイン性の高さが特徴です。リアバンパーもオリジナルで加工済み。左右2本ずつの計4本出しマフラーやバックフォグランプの追加など、後部からのルックスも迫力十分でした。また、サスペンションはエアサスではなく、スキッパーによるハイドロシステムが組まれており、20インチで10Jのホイール、ワーク製シオンを履きながら、この低さを実現しています。

ノーマルデザインから大きく変更されたフロント回りで重要なのは、前方に5センチ、後方に3センチ延長されたボンネットです。「ミニバンは設計上、どうしてもボンネットが短くなってしまいます。それを意図的に長くすることで、この車両でしか表現できない独特の雰囲気が出るように仕上げました。この長さをふまえながら、バンパーなどもデザインしています。また、最近のトヨタ車の特徴であるアイアンフェイスを意識しながら、フロントバンパーの開口部やダクトデザインを製作しました」と、菊田さんは語ってくれました。

内装は、スパルコ製シートも含めて、レザーによる張り替えを実施しています。これにより、外装と同様のカスタム感が協調され、唯一無二の30アルファードが完成したのです。

SUBARU STIと対をなすカスタムに育って欲しい開発の願い

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 ドレスアップ・SUV部門 最優秀賞
車両名:SUBARU LEGCY OUTBACK BOOST GEEAR PACKAGE
出展者名:TOYO TIRES

アウトドアブームの昨今ですが、「自然と共生すること」をプッシュするSUBARUのブランドには、意外にもピックアップトラックが存在しない。
この状況を打破したいと願った若き開発者達により2023年に立ち上げられたのが『BOOST GEAR PACKAGE』です。

オンロードはもちろんオフロードでも楽しめるレガシィ アウトバックに『BLAST TRALE』製の牽引車両を追加。コンセプトは「ガレージの中をそのまま連れて歩く」という、おもちゃ箱のような楽しさです。

デザイナーとしてトータルコーディネートを担当した須崎さん(写真:右)と、レガシィ用オプションパーツの開発を担当したエンジニアの相澤さん(写真:左)。
デザインとエンジニアといえば「ミリ単位を競ってケンカする」ようなイメージもあるが、彼らはとても仲良く意識の共有を行ってきたと語ります。

遊びに行きたくなるようなアイデアをたくさん詰め込んだBOOST GEARには、デザインにもたくさんの想いが込められています。
たとえば美しいターコイズブルーのグラデーションには、その昔旅人達の安全を願ったという『トルコ石』の風合いを採用しています。
車両後部の可愛らしい花は、SUBARU群馬製作所本工場の所在地である群馬県太田市スバル町の市花であるツツジを鮮やかに描きました。
「もっと一緒に外に出ようぜ!」という開発陣からの呼びかけが聞こえてくるような気がしました。

フェンダーにふと刺さっているスマホが気になったところ、BOOST GEARは 金型制作などは行わずに3Dプリンタ技術を採用し、「少量多品種」での生産を可能にした現代ならではの生産ラインを採用しているという話を聞けました。
また脱炭素の一環として、大量輸送のコストなども抑えられるように「パーツのデータをお客様のお近くの指定架装工場へ送り、そこで 3Dプリントによる制作を行う」という新世代の販売方法も現在企画中と伺いました。

今回、BOOST GEARのフォレスターをSUBARUブースに展示、そしてこのレガシィ アウトバックがトーヨータイヤブースに展示してありました。
どちらにも装着されていたのはTOYO TIRESのオフロード用ブランド『OPEN COUNTRY  A/TⅢ(エーティースリー)』でした。
このタイヤはオンロードオフロード共にOKで、さらにスノーフレークマーク打刻されたタイヤで、浅雪くらいなら大丈夫という商品です。

BOOST GEARと相性の良さでガッチリ意気投合し、今回の展示が実現したそうです。
サイドにはホワイトレター入りで、新商品でもありながら懐かしさもある雰囲気が、新時代のアウトドアパッケージを演出していました。
純正オプションパーツを基にカスタムをしているため、実現性のあるカスタムでまとめられているとの事です。実際の車両を見て発売が待ち遠しくなった方も多いのではないでしょうか。

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 ドレスアップ・セダン部門

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 ドレスアップ・セダン部門 最優秀賞
車両名 PRIUS 60R-GTW WIDE BODY
出展者名 KUHL JAPAN

大きな展示ブースで、例年東京オートサロンを盛り上げてくれるKUHL JAPAN。今年も中ホール5で多くのデモカーを展示し、来場者の注目を集めていました。そんな同社が、今年はドレスアップ・セダン部門での最優秀賞を獲得しました。最新型の60プリウスにワイドボディを装着。しかも、シンプルなデザインが採用された60プリウスに、特徴的な意匠を落とし込んで実現した先鋭的スタイル。これこそが、来場者の目を釘付けした理由なのです。

「弊社が、KUHL JAPANとして東京オートサロンに初出展したのが2012年でした。その時に30プリウスをベースにデモカーを製作し、そこでエコカー部門で最優秀賞をいただきました。つまり、弊社はプリウスからスタートしたブランドのため、この車種に関しては強い思い入れがあったのです。この60プリウスは、初心に戻ってしっかりと作り込もうと決心して挑んだ車両でした」
そう語ってくれたKUHL JAPAN代表の片岡さんが思い描いたのは、このシンプルなデザインの中に、できるだけお客さんに喜んでもらえるデザインを取り入れようというアイデアだったそうです。

基本的にはスタイリッシュなワイドボディデザインですが、サイドステップや6本出しマフラー、そして過激なコンケイブ形状が特徴のホイールなど、「ちょっと笑ってしまうような過激さをちりばめて、インパクトを与えるように」を意識して製作されているそうです。リアバンパー下部のディフューザーは、アッパーとアンダーの二部構成が斬新なアイデア。迫力の6本出しマフラーに関しては、「一般的な好みにも合うように、4本出しも市販化します」とのことでした。

さらにフロントバンパー下部も、ゴールド部分のアッパーとブラックでサイドフラップが追加されたアンダーの二部構成となっています。アッパー単体での装着はもちろん可能。これだけでもスポーティ感が高まりますが、アンダーを追加することで、サイド、リアとの一体感が高まることは間違いないでしょう。

フロントフェンダーはこのような縦長のダクト風デザインが特徴です。また、サイドディフューザーも前後に大型フラップが装備されており、前後フェンダーがもたらすワイド感が、そのままサイドへと繋がる意匠になっています。ホイールもKUHL JAPANがプロデュースするVERZ WHEELSを装着。この大胆なコンケイブドデザインが、他のエアロパーツと同様に、今作品の見所のひとつです。

サイドディフューザーは、前後のフラップだけではなく、ノーマルに採用されたくびれデザインに沿った立体感にこだわったそうです。シンプルな60プリウスのデザインは活かすというこだわりは、徹底されていました。

その正体は『LEXUS版 “進化型 GRヤリス" クロス』か⁉︎

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 コンセプトカー部門 最優秀賞
車両名:LEXUS LBX MORIZO RR CONCEPT
出展者名:TOYOTA GAZOO Racing

初日のカンファレンスで、「私の愛車達です!」とモリゾウさんに紹介されたうちの一つであるLEXUS LBX MORIZO RR(ルーキーレーシング) CONCEPTがコンセプトカー部門での最優秀賞受賞となりました。

モータースポーツ起点にトライアンドエラーで完成させたこの車両は、モリゾウさんが常々くり返す「もっといいクルマづくり」という考えをふんだんに盛り込んだハイパフォーマンス車両です。

エンジンとパワートレーンは、今回の東京オートサロン2024で衝撃の発表となった『進化型 GR ヤリス』と同じもの。[304馬力]、[400Nm]、[8速DAT]を採用したほぼ競技に即採用できる GRヤリススペックのこのクルマは、"美しき白馬の皮を被った狼"とでも言いましょうか。

モリゾウさんのシグネイチャーカラーであるイエローが随所に入ってるのがポイントです。グリルのライン、ブレーキキャリパー、そして室内はシートベルトもイエローで統一されドライバー席側には"MORIZO RR"のロゴしっかり刻印され、気分を盛り上げてくれます。

トルセン®LSDのデフ搭載され、足回りもフロントにはストラット式、リアにはダブルウィッシュボーン式と 競技用GRヤリスからのフィードバックが活かされた装備です。また、タイヤはCONTINENTAL Sport Contact7の[235/45R/19]サイズで、BBS 8.5Jの鍛造アルミホイールが採用されています。

受賞に臨んだ製品企画主幹の野村さんは「クルマ好きの皆さんが集まるオートサロンにおいて、最優秀賞を頂けたことに喜びを感じています。お客様にもっと笑顔になって頂ける商品開発を続けていきます」と笑顔で語ってくれました。
レクサスファン、GRファン、MORIZOさんファン、みんなが満足する素敵な公倍数のクルマになる事が期待されるのではないでしょうか。
この”LEXUS LBX MORIZO RR CONCEPT”は「2024年夏の発売に向けて開発を進めています」との事です。

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 チューニングカー部門

東京国際カスタムカーコンテスト 2024 チューニングカー部門 最優秀賞
車両名 ACTIVE FULL DRYCARBON-R
出展者名 ガレージアクティブ

日産・スカイラインGT-R(R32型)にフルカーボンボディを纏ったデモカーを製作し、瞬く間に世界中から注目を集めるようになったチューニングカーショップが、ガレージアクティブです。今回もR33型が1台、R32型が2台と合計3台のGT-Rをブース前に展示。会期中、ブース前がたくさんのファンで溢れかえっていました。今年は、その3台の中でセンターに飾っていたR32型が、チューニングカー部門での最優秀賞を獲得。同店にとっては、初めての最優秀賞受賞となりました。

「弊社が初出展したのは2017年からです。2年目の2018年からコンテストにも参加して、2019年にR33型で優秀賞をいただきました。そして今回、初めての最優秀賞を取ることができ、とても嬉しく思っています」と、代表の坂本さんが語ってくれました。同店と言えば、やはりこのフルカーボンのワイドボディキットが代名詞。軽量化はもちろんですが、「チューニング車両にはやはりカーボン素材が似合っていてカッコイイ!」という思いが込められています。

この車両には、フルドライカーボンボディキットが採用されています。絶対的な強度と軽量化を両立したドライカーボンで、純正ラインを踏襲してワイド化したデザイン。そのため、R32型GT-Rが持って生まれた流麗なフォルムはそのままでの幅広感が特徴です。

エンジンは、HKS 3.0コンプリートエンジンを搭載し、最高出力は931kW、最大トルク92kgを獲得。タービンもHKS製75115を装着していましたが、このサイズ感は実車を見た来場者の多くが驚いていました。なお、ミッションはOS技研の6速シーケンシャルミッションOS-88、クラッチはATS製フルカーボントリプル、そして、LSDにもATS製カーボンを装着しています。

シートは、レカロのRSMドライカーボン、ステアリングはアメリカ・カリフォルニア生まれのレナウンを装備。また、リアは同社によるロールバーや、リアシートレスキットも装着。極めてシンプルでレーシーなスタイルを、過激にならずに上品にまとめてありました。「エンジンのパワーを上げてチューニングだけに特化するのではなく、外装や内装、そしてエンジンルームと、あらゆる箇所のボディメイキングも徹底することにこだわりました」という坂本さんの言葉通り、ガレージアクティブのセンスとこだわりが溢れるGT-Rでした。

連覇達成? #1「Sengoku Gaming」が暫定チャンピオンに

eモータースポーツ国内最大級のシリーズとして2019年に発足した「JEGT(Japan Electronic sports Grand Touring)」。賞金総額500万円をかけ、プロレーシングチームや自動車関連企業チームなどが多数参戦する公式シリーズとして、注目をあつめています。

そのJEGT 2023シリーズトップリーグ最終戦(第3戦)が、昨年に引き続いてこの東京オートサロンの会場でオフラインレースとして開催されました。使用するコースはモンツァ・サーキット。解説には谷口信輝さんと西澤健太さん、実況は鈴木学さんという布陣で行われました。

決勝を前に行われた予選スーパーラップ(予選のタイム計測は2周目のみ)では、#02「EVANGELION e-RACING × ウエインズトヨタ神奈川」で走る山中智瑛選手が痛恨のスピンで最後尾グリッドとなるなど波乱の幕開けとなった。しかし、山中選手がスタートドライバーを務めた決勝レースでは一気に順位を上げていきレースを大いに盛り上げます。

3名のドライバーが交代で戦う22周のレースでは、終盤シリーズランキングトップの#54「TC CORSE Esports MAZDA」が優勝圏内にポジションを取るものの、最終的には5位に落ち、レースは#02「EVANGELION e-RACING × ウエインズトヨタ神奈川」がトップでチェッカー。そして2位には#1「Sengoku Gaming」が入る結果となりました。

最終的な審議が継続したまま、時間となり、暫定でのシリーズタイトル表彰式が行われました。#1「Sengoku Gaming」が連覇を達成することとなり、チームの川上 奏選手が「3連覇を目指したい」と抱負を述べてくれました。

東京オートサロン2024終了! また、来年お会いしましょう!!

東京オートサロン2024は1月14日午後6時をもって無事に3日間の会期を滞りなく終了することができました。ありがとうございました。

今回は2日目の夕方からの降雪もあり、最終日は冷え込みの厳しい朝を迎えましたが、3日間を通して概ね良好な天気に恵まれ、国内だけでなく海外からも多くの皆様に来場いただきました。

皆さん、どうぞ気をつけてお帰りください。
それではまた、東京オートサロン2025でお会いしましょう!!

 

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