東京国際カーコンテスト2020Kカー/コンパクトカー部門
最優秀賞
車両名 DAMD N-VAN MALIBU
出展者名 DAMD Inc.

先代社長の時代からオートサロンにはずっと出展し続け、最優秀賞は今回が4回目となるDAMD。今回のブースではホンダN-VANベースに“山”と“海”のアウトドアをテーマとした2台のカスタムカーが目玉になっていました。その“海”をテーマとしたMALIBUが最優秀賞に輝き、面高翔五社長も満面の笑みを浮かべていました。

「ネオクラッシックなデザインで、海のシーンに馴染む」イメージで仕上げられたN-VAN MALIBUは、エクステリアはフロント周りとテールランプのみとシンプルなカスタム。でも、それだけで随分印象は変わっています。そして内装に木の素材が使用され、軽自動車とは思えない落ち着いた空間が演出。芳香剤も夏らしさの演出のひとつだそうです。これで夏サーフィンに出かけたらいかにも、1日をのんびりと楽しく過ごせそうです。

外観がカワイイ感じになったことで、女性の来場者が注目してくれたことも受賞のポイントになった模様。面高社長は「これからもネオクラシック×ライフスタイルというコンセプトのコンプリートカーを展開していきたい」と、意気込みを語っています。

東京国際カスタムカーコンテスト 2020 コンセプトカー部門
最優秀賞
車両名 HKS GR SUPRA AERO
出展者名 株式会社エッチ・ケー・エス

今年の東京国際カスタムカーコンテストには、注目のGRスープラが数多く出展されていましたが、コンセプトカー部門の最優秀賞は、株式会社エッチ・ケー・エス（西ホール1）の「HKS GR SUPRA AERO」が獲得しました。多くのライバルがいて激戦区となっていましたが、開発を担当した齋藤さんは「ライバルが多いのは覚悟していました。でもウチのGRスープラが一番格好いいと信じていました」とコメントしていました。

株式会社エッチ・ケー・エスの営業部で、開発を統括した商品戦略・販売促進課で課長代理を務める長谷川高裕さんは「トヨタから新しいスポーツカー＝GRスープラが出ることは分かっていたので、これをベースにエアロを開発してワイドボディにしようと思っていました」と開発の経緯を話してくれました。そして「昨年のSEMAショーまでにフルキットを完成させて出展していたのですが、今回の東京オートサロンに向けてはリアのGTウィングを外した仕様を開発することになりました」とのこと。その理由として「ウチはあくまでもストリート用を目指しているのですが、フルキットで使用しているリアのGTウィングは、大きすぎて車検対応が難しいんです」とのこと。

株式会社エッチ・ケー・エスでは、これまでにタイムアタックをイメージしたTRBシリーズを開発していますが、今回のHKS GR SUPRA AEROのエクステリアデザインは、「その延長上にあります」と長谷川さん。つまりHKS GR SUPRA AEROはエッチ・ケー・エスのDNAを踏襲したデザイン、ということになります。ワイドボディを謳うHKS GR SUPRA AEROですが、「フロントで片側60mm、リアで片側90mm幅広くしましたが、ベースモデルでは給油口が低い位置についていて、それをどうクリアするか？　そこが少し悩んだところです」と長谷川さん。実はすでに販売は始まっていて、SEMAショー仕様のフルキットで100万円、今回のウィングレス仕様で70万円の価格設定になっているそうです。

東京国際カスタムカーコンテスト 2020 セダン部門
最優秀賞
車両名 SKYLINE 400R SPRINT CONCEPT
出展者名 日産自動車株式会社

セダン部門の最優秀賞は、日産自動車株式会社（西ホール2）の「SKYLINE 400R SPRINT CONCEPT」が獲得しました。
昨年のコンテストでは「JUKE Personalization Adventure Concept」でコンセプトカー部門の優秀賞に輝いている日産は、自動車メーカーとしてだけでなく、この東京国際カスタムカーコンテストでも常連となってきています。

開発を統括した日産のグローバルデザイン本部アドバンスドデザイン部の森田充儀主管は「昨年もJUKEで優秀賞を頂いています。もちろん、いつも（賞を）獲りたいと思って開発しています。（前年のJUKEの受賞が）特にプレッシャーにはならなかったですね」と話していました。
「スカイラインの400Rは、すでに商品化されているのですが、本来持っている“パワフルさ”を、もっとストレートに出せないか、というのが開発することになったきっかけです。ただ、むやみにパワフルさを出すのではなく、ベースモデルの400Rが持っている“エレガントさ”を壊すことないようにしたい。やはり日産は自動車メーカーですからね。エレガントさとパワフルさを、高いレベルで両立させたい。これが難しいと言えば難しかったポイントですね」と森田主管は開発の経緯を話してくれました。

エンジンやサスペンションなどは、ベースモデルとなったスカイラインそのままですが、森田主管によると「ベースモデルでも充分なパフォーマンスを持っているので、今回のSPRINT CONCEPTでは、主にボディのエアロを中心に新たなパーツを開発してきました」とのこと。
外観では新たに設計されたフロントとリアのスポイラーなど専用のエアロ（参考出品）を装着するとともに、これも専用のラッピングフイルム（参考出品）でラッピングされグリーンのアクセントが印象的です。また専用色（参考出品）のRAYS製20インチホイールが大きな特徴となっていますが、ホイールのリム部にはグリーンのストライプが走り、スポークの間から顔をのぞかせているキャリパーもグリーンに塗られていて、パワフルさよりもシックな佇まいに映っていました。そういえばサイドの“20”の文字ですが「昨年はJUKEだったので19でしたが今年は2020年なので20にしました。でもよく見ていただくと右肩に小さな2が付け加えてあって、20の二乗、つまり（スカイライン400Rの）400です。これはデザイナーの遊び心なんですよ」と森田主管は微笑んでいました。

東京オートサロン2020に出展されたカスタムカーの中から、1月10日（金）と11日（土）に来場された皆様の投票などによって決まる「東京国際カスタムカーコンテスト」の表彰式が1月12日10時より、イベントホールで開催されました。

コンテストではコンセプトカー、ドレスアップカー、チューニングカー、セダン、ミニバン/ワゴン、SUV、Kカー/コンパクト、インポートカーの8部門において、それぞれ最優秀賞1台と優秀賞2台の総計24台が選出されました。

このコンテストの表彰式の終了後、各出展者の皆さんはその受賞エンブレムを出展車両に取り付けます。それを目印に、来場の皆さんも会場を歩いていれば、受賞車両を見つけられるはず。車両チェックがまだの方、素晴らしい出来のカスタムカーが見たい方はぜひ東京オートサロン2020を代表するクルマをじっくり見るために受賞車両の各ブースへと足をお運びください！

コンセプトカー部門
＜最優秀賞＞
車両名：HKS GR SUPRA AERO
出展者名：株式会社エッチ・ケー・エス

＜優秀賞＞
車両名：GR YARIS
出展者名：TOYOTA GAZOO Racing

＜優秀賞＞
車両名：Century,strange edition
出展者名：wiz国際情報工科自動車大学校


ドレスアップカー部門
＜最優秀賞＞
車両名：BLITZ GR SUPRA
出展者名：BLITZ

＜優秀賞＞
車両名：SUPREME 90
出展者名：VARIS

＜優秀賞＞
車両名：レクサスRC　GTコンセプト
出展者名：風間オートサービス


チューニングカー部門
＜最優秀賞＞
車両名：RE雨宮 ストリート-7 IMSA仕様
出展者名：RE雨宮

＜優秀賞＞
車両名：LB-Silhouette WORKS 35GTR
出展者名：Liberty Walk

＜優秀賞＞
車両名：TOPSECRET JAPAN-R
出展者名：(株)トップシークレット


セダン部門
＜最優秀賞＞
車両名：SKYLINE 400R SPRINT CONCEPT
出展者名：日産自動車株式会社

＜優秀賞＞
車両名：TOM'S CENTURY CONCEPT
出展者名：TOM`S

＜優秀賞＞
車両名：BUSOU SKYLINE 400R
出展者名：BUSOU


ミニバン/ワゴン部門
＜最優秀賞＞
車両名：クリスタルアイ　30後期　アルファード　
出展者名：CRYSTALEYE & BODYSHOPKIKUTA

＜優秀賞＞
車両名：コラゾン　レヴォーグ　ワイドバージョン　2020モデル
出展者名：CORAZON

＜優秀賞＞
車両名：50エスティマ後期　AVANZARE　ADESSO
出展者名：アヴァンツァーレ、志村工業、COAST MOTORING


ＳＵＶ部門
＜最優秀賞＞
車両名：Duraturn w/ hazard Hilux
出展者名：Exizzle-line Co., Ltd

＜優秀賞＞
車両名：JEEP Chelokee
出展者名：NITTO

＜優秀賞＞
車両名：RAV4
出展者名：GMG/DOUBLE EIGHT


Ｋカー/コンパクトカー部門
＜最優秀賞＞
車両名：DAMD N-VAN MALIBU
出展者名：DAMD Inc.

＜優秀賞＞
車両名：SWIFTSPORT KATANA EDITION
出展者名：スズキ株式会社

＜優秀賞＞
車両名：AEROOVER G62S
出展者名：AEROOVER


インポートカー部門
＜最優秀賞＞
車両名：NOVITEC 720SspiderN-LARGO
出展者名：SPASHAN/NOVITEC

＜優秀賞＞
車両名：JCWdesign G550
出展者名：プロ・スタッフ

＜優秀賞＞
車両名：NATS A90 Spider
出展者名：NATS　日本自動車大学校


そして、この各部門の最優秀賞の中から今年のナンバーワンを決める「カスタムカーグランプリ」の投票が始まっています。投票締め切りは2020年1月19日(日) 24:00まで。東京オートサロン公式ホームページのメニュー「カスタムカーコンテスト」から参加できます。ぜひとも投票してください！

マツダ株式会社のブース（西1）ではステージ中央にCX-5とCX-30の2台が並べられていました。淡いブルーのCX-5はTOUGH-SPORT STYLEと呼ばれる参考出品車ですがアウトドアのイメージを。一方のCX-30はよりスポーツに振ったイメージで仕上げられていました。実は、今回のマツダのブースではアウトドアとモータースポーツ、2つの対照的なイメージで展示車を分け、ステージ右手ではアウトドア系の、ステージ左手ではモータースポーツを意識させるモデルを並べていました。