1/13 会場レポート Part 4

オーナーとショップが二人三脚で仕上げたオデッセィ

2019/01/13

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東京国際カスタムカーコンテスト 2019ミニバン/ワゴン部門 最優秀賞
車両名 L-TIDE ODYSSEY うさぎSP 2019
出展者名 エルティード

東京国際カスタムカーコンテスト 2019のミニバン/ワゴン部門において、株式会社L-TIDE(エルティード)が出展したL-TIDE ODYSSEY うさぎSP 2019が、最優秀賞を受賞しました。

今回、ミニバン/ワゴン部門で最優秀賞を受賞したオデッセィを出展したエルティードは東京都小平市に本拠を構えるカーインテリアのスペシャルショップ。そしてオデッセィのオーナーは、千葉県印西市で板金塗装からチューニング、カスタムカーの製作まで、クルマのカスタマイズ全般を手掛けるプロショップ、SELECT(セレクト)の代表者、岩井優典さんです。エルティードの代表、MAYUMIさんによると、「エルティードで主催したイベントに岩井さんが参加してきたのがコラボのきっかけ」となったようです。

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「このオデッセィはもう10年以上も前に製作したクルマですが、今も愛車として乗り続けながら、毎年毎年進化させてきています。ガルウィングに改造したのは4年前のことでした」と岩井さん。それでは今年進化した部分は、と言えば「内装を一新したことです」と岩井さんが言い、それを受けてMAYUMIさんが「あと、内装がよく見えるようにルーフをアクリルに付け替えたことですね」と加えた。一新された内装はパープル系にコーディネイトされているが、「紫系にすることで高貴なイメージを演出したかった」とMAYUMIさん。

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ボディ全般を手掛ける岩井さんのセレクトと、内装のスペシャリストであるMAYUMIさんのエルティード。双方の特性を生かしながら、二人三脚で仕上げたオデッセィで再優勝を獲得。「素晴らしい賞をもらって嬉しいし、これからますます頑張ります」と2人は声を揃えていました。

2年もの歳月と技術をつぎ込んだROHAN METAL IMPALAがインポートカー部門優秀 賞に!

2019/01/13

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東京国際カスタムカーコンテスト 2019インポートカー部門 最優秀賞
車両名 ROHAN METAL IMPALA
出展者名 ROHAN

株式会社ROHANが出展したROHAN METAL IMPALAが、東京国際カスタムカーコンテスト 2019のインポートカー部門で最優秀賞を受賞しました。

奈良県の天理市に本拠を構えるROHANは、板金からレストア、あるいはカスタマイズまで、クルマの総てを手掛けるプロショップですが、中でも塗装に関しては高い評判を持っています。今回の東京オートサロンでも、ブースで販売している塗装用のガンを購入した若いお客さんが、ROHANの井澤孝彦社長にサインをお願いしているシーンも何度か見受けられました。塗装を手掛ける人たちにとって、井澤さんの手腕は、まさに“神の手”ということかもしれません。

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今回出展されているROHAN METAL IMPALAは、1958年式のシボレー・インパラの2ドアクーペをレストアして塗装をしたものですが、同車をベースに選んだのは「個人的に大好きなクルマ(井澤社長)」だったから。塗装に半年、レストアまで含めると2年にも及ぶ長期計画で、「レストアも塗装も、何から何まで苦労しました」と井澤社長も苦笑いしていました。レストアが完成すると塗装工程となりますが、まずはサフェーサーを塗った後で、そこに図案を描きます。その図案に従って溝やディンプルを彫っていき、それが完成したらROHANで開発したメタル塗料を塗る工程になります。まさに気の遠くなるような長い作業期間を経て、やっと完成です。ボディ全体がメタリック塗料に塗られた中、赤と白黒のチェッカー、2つの旗が交差するシボレーのマーク(バッチ)だけはちゃんとオリジナルのカラーとなっており、この辺りにも井澤社長の、このクルマに対する愛情が感じられました。

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「ラスベガスのショーで発表して、今回が2度目のショー。もちろん国内では初のお披露目となりました。大好きなこのクルマを、得意なメタル塗装で仕上げたい。その気持ちだけで完成にこぎつけることができました。最優秀賞をいただいて、本当に満足しています」。

生まれ変わって再びの最優秀賞!RE雨宮のSONKIMLAND WEST FIELDが獲得

2019/01/13

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東京国際カスタムカーコンテスト 2019 チューニングカー部門
最優秀賞
車両名 SONKIMLAND WEST FIELD by RE雨宮
出展者名 RE雨宮

チューニングカー部門の最優秀賞は、RE雨宮(西ホール1)の「SONKIMLAND WEST FIELD by RE雨宮」が獲得しました。2012年には「雨宮 NA Super-7」で東京国際カスタムカーコンテストのグランプリを獲得したRE雨宮は、2015年からチューニングカー部門で連続入賞中という、RX-7&ロータリーエンジンのチューニングでは知らない人はいないと言える老舗チューナーです。最優秀賞は2016年の「RE雨宮 スーパーシャンテ 13B NA」以来となります。

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雨宮勇美代表は「ウチはもう東京オートサロンは一番古い出展者になりますね。がんばってやってきましたよ。5年連続の受賞ですか、うれしいけどプレッシャーですね」と言うが、受賞車をはじめとするRE雨宮ブースでチューニングカーを囲むファンを見渡し笑顔だった
「今年受賞した“SONKIMLAND WEST FIELD”は、ベトナムの会社SonKim Landのオーナーさんのクルマなんです。元は、一度オートサロンにも持ってきたクルマ(2010年の最優秀賞、風林火山 with SGC VII)で、その後、彼に渡したんです。その時エンジンはNA(自然吸気のRE13B)だったんですが『扱いやすくして欲しい』と言われ、今回はターボにしました。ベースはスーパー7ですが、セブンも色々(種類が)ありまして、ウェストフィールドは後ろ(のサスペンション)がウィッシュボーンでコーナリングが良いのでこれにしました」

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「SONKIMLAND WEST FIELD by RE雨宮」は雨宮代表が言う通り、ロータス・スーパー7の流れを汲むWEST FIELDの7(セブン)がベース。エンジンは13B-REW(654×2ccターボ、300ps/6500rpm)を搭載。サスペンションはQUANTUM T5 KIT RE雨宮spc.で、流麗なエクステリアはRE雨宮オリジナルエアロです。

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この「SONKIMLAND WEST FIELD by RE雨宮」に関して、RE雨宮自動車・東砂工場の渡辺弘工場長は「以前(2010年のSGC VII)のRE13Bはペリポートでしたが、ちょっと扱いづらいと言われたので、普通のサイドポートにしてターボにしました。出力的にはちょっと上がりましたね。これでスピードも上がり、オーナーさんにも存分に楽しんでもらえると思います。足回りは元々のアーム類を補強して、クアンタムの特注で組んであります。エアロもオリジナルのイメージを残しながら、最新のものにしました」と説明してくれました。他にアピールポイントを問うと、渡辺工場長は「クルマ全部がアピールポイントですから、とにかく見てください」と、自信の弁でした。

ジムニーのスペシャリスト“N's STAGE”がSUV部門の最優秀賞を獲得

2019/01/13

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東京国際カスタムカーコンテスト 2019 SUV部門 最優秀賞
車両名 ジムニー ヴァルド ブラックバイソンエディション
出展者名 エヌズ・ステージ

東京国際カスタムカーコンテス 2019 のSUV部門で最優秀賞に輝いたのはN’s STAGE(エヌズ・ステージ)の「ジムニー ヴァルド ブラックバイソンエディション」でした。

盛岡に本拠を構えるエヌズ・ステージは、創業からはや半世紀。スズキのディーラーであるアリーナ店を営みながら、その一方ではジムニーのコンプリートカーやキャンピングカーを販売、そしてキャンピングカーのカーレンタルまで手掛ける“クルマアソビ”のスペシャリストとしても知られています。ジムニーの販売においてはアリーナ店の中で15年連続して全国1位に輝いているとのこと。まさにジムニーに関しては自他共に認めるスペシャリストということになります。

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今回出展した「ジムニー ヴァルド ブラックバイソンエディション」は、チューナーズブランドとして日本国内のみならず世界に展開しているWARD(ヴァルド)とのコラボレーションで開発にあたった、と社長の大羽々博征さん。15インチのアルミホイールは「オーバーフェンダーと“ツライチ”」で、まるで専用設計のよう。ただし、製作時間の制約もあって「今回は間に合いませんでしたが、この仕様にボンネットのスクープカバーとフロントのルーフスポイラーを追加予定。まだまだ進化させていきます」とのことでした。これまでヴァルドではローダウンさせるカスタマイズが主流で「背を高く、車高を上げてもカッコ良くしたい。コンパクトでもボリューム感を出したい。その2点で苦労しました」とも。

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「今回は、20年ぶりにフルモデルチェンジしたジムニーをベースにしたことで、メーカーであるスズキさんの方でも大いに注目してもらっています。最優秀賞に選んでいただきありがとうございました」。