今年も激戦!スーパーグランツーリスモ選手権は山本選手が制する

2016/01/16

 東京オートサロン 2016の2日目、イベントステージでは恒例の「スーパーグランツーリスモ選手権 in オートサロン」が開催された。世界中のクルマファンにお馴染みのドライビング・シミュレーションゲーム『グランツーリスモ6』を使用して、国内最高峰レースであるスーパーフォーミュラやSUPER GTで活躍するレーシングドライバーである脇阪寿一選手、本山哲選手、大嶋和也選手、山本尚貴選手の4人が、白熱のレースを行うものだ。また、グランツーリスモの優秀プレイヤーを、本物のレーシングドライバーに育てるという“GTアカデミー”で講師を務めるレーシングドライバーの千代勝正選手が解説を務めた。

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左2人目から千代選手、本山選手、脇阪選手、山本選手、大嶋選手



 今年のスーパーグランツーリスモ選手権は、本物のレースと同様に練習走行、予選、決勝と進むスタイル。しかも、予選最下位は決勝レースには出られない厳しいルールだ。マシンは、グランツーリスモとコラボレートして自動車メーカーがバーチャルで開発したビジョングランツーリスモから日産ドライバーの本山選手は“インフィニティ コンセプト ビジョン グランツーリスモ”、トヨタドライバーの脇阪、大島両選手は“TOYOTA FT-1 ビジョン グランツーリスモ”、そしてホンダドライバーの山本選手は近日発売予定のHonda NSXのコンセプトカー2013を使用。

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TOYOTA FT-1 ビジョン グランツーリスモ”



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インフィニティ コンセプト ビジョン グランツーリスモ



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Honda NSX コンセプト 2013



 コースは国際サーキットの鈴鹿サーキット。この流麗な夢のスーパーカーをトップドライバーがドライブするとあって、観客も大興奮だ。

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 予選では、ホンダのホームコースだけに山本選手がポールポジションを獲得。意外にも本調子を発揮できなかった本山選手が最下位となり、予選落ちという波乱が。
 ここで、本山選手に代わって決勝レースにでるスペシャルゲストが登場。それは、GTアカデミーの日本代表である高橋拓也さんだ。日本最高のヴァーチャルレーサーである高橋さんだが、そうそうたるプロの前で少々緊張気味だったが、本山選手からインフィニティ コンセプトのステアリングを預かるだけに、恥ずかしい走りはできない。

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高橋選手の実力を紹介する千代選手



 5周の決勝レースは、コーナー毎にサイド・バイ・サイドを繰り返す激戦となる。高橋選手が脇阪選手を背後から攻めると、脇阪選手から「来るんじゃない!」と“口撃”を受け、手厳しいプロの洗礼を初体験(笑)。

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 レースは最終ラップにトップに立った山本選手が逃げ切って、ホームコース鈴鹿で見事な2016年初勝利を挙げることになった。高橋選手は、脇阪選手を抑えて堂々の3位に入り、グランツーリスモでのレースでヴァーチャルレーサーの意地を見せた。
 脇阪選手の「控え室では自信なさげだったのに、なんや山本選手は。NSXはストレート速過ぎとちゃうか?」の声に、勝利の笑顔の山本選手。「来年、どんなクルマでも受けて立ちます!」と、早くも2017年の東京オートサロンでの再戦を約束していた。

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