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15歳以下のeモータースポーツ大会で、わずか8歳の少年が会場を沸かせた! 年齢は関係ない白熱のバトル!
eモータースポーツ大会の舞台としても知名度が上がってきている、東京オートサロン(TAS)。2025年最終日の朝から、15歳以下で争われるバトルが白熱していた。

プレイステーション用タイトル「グランツーリスモ7」を使ったeモータースポーツの大会には、老若男女問わず多くの参加者が募っている。いまや、大人の世界だけではなくなってきているといえるだろう。それを証明するかのごとく、今回開催された15歳以下の大会では6名の少年たちが大人顔負けのスキルを披露してくれた。

大会は、シンプルに6人同時にスタートしトップチェッカーを受けた人が勝者となるレース。2つのレースが行われたが、両レース共にサーキットはレッドブルリンクが使用された。クルマは「レッドブル X2014ジュニア」で全員統一。「AUTO SALON Under15 GRANDPRIX 2025」は、レース1はショートコース、レース2はフルコースで争われた。

レースは、複数のクルマが絡む接近戦が終始展開され、会場も大いに盛り上がった。そんななか、石野弘貴選手がレース1を制すると、フルコースで行われたレース2も石野選手が勝利。見事総合優勝をはたした。


参戦6人中5人が10歳以上の小学校高学年の選手というなかで、低学年の選手が1人奮闘していたのが印象的だった。彦坂凌羽(りょう)選手はわずか8歳でこの大舞台に立ち、お兄ちゃんと呼べるひと世代上の選手たちと互角に渡り合っていた。


彦坂選手はレース1こそ最下位で終えたが、レース2では中盤で激しい4位争いを展開。兼田麗生(れい)選手との抜きつ抜かれつのバトルに、会場は大いに沸いた。彦坂選手は終盤でのコースアウトのミスが響き5位でフィニッシュしたが、eモータースポーツに年齢は関係ないと改めて認識させる活躍を見せてくれた。

まだ幼い頃からモータースポーツに関わることができる環境が揃っていることは、モータースポーツ参戦人数の分母が大幅に増えることにつながる。日本のモータースポーツ界の未来は明るいのでは? と思わざるを得ない、U-15の決戦模様だった。