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1/10 会場レポート Part3

世界のドリキン、土屋圭市氏がプロデュースしたEV、DK Edition発表!

2022年に日本に再参入を発表し、少しずつシェアを拡大しているヒョンデが、2024年に続いて東京オートサロンに出展しています。2回目となる今年の展示は、プレスカンファレンスが実施された1月10日(金)より先行予約が開始された最新スモールEV「INSTER(インスタ―)」とそのカスタマイズ車「INSTER Tarmac」、「IONIQ 5 N DK Edition」、「IONIQ 5 N MINI GT」の4台が展示されています。

「INSTER」は、ヒョンデのEVラインナップの中では4車種目となります。「自由をたのしみ、ゆとりをたのしむオールマイティ・スモールEV」として、多彩なシートアレンジによる快適な室内空間や、長い航続距離性能を実現したモデルです。税込み284万9000円という価格設定も、非常に魅力的です。さらに、広大な自然を走るイメージを表現し、専用カラー、フォグランプ、専用ホイール、デカールなどを装着した「INSTER Tarmac」も、注目を集めています。

プレスカンファレンスで一番盛り上がったのは、「IONIQ 5 N DK Edition」の発表でした。ドリフト文化を世界に広めた日本が誇る伝説のドライバー、土屋圭市氏監修のモデルで、ヒョンデのEV車の実力に感動した土屋氏が、1年をかけて開発。株式会社オートバックスセブンとのコラボレーション企画として、初公開されました。“DK”=Drift King(ドリキン)の名称ですが、同社常務のパク・ジュン氏によると、「ドリフトのイメージがあるかもしれませんが、よりサーキット走行を楽しむ目的で開発しています」とのこと。この興奮のコラボ車両は東京オートサロン2025の現地ブースで確認しましょう!

ヒョンデのミニGTを実車化した展示モデル、「MNI GT」も「IONIQ 5 N」がベース。2024年のWRCでドライバーズ&コ・ドライバーズチャンピオンを獲得したヒョンデによる、本気モードの「MINI GT」です!

最後の質疑応答では、海外の熱烈なDKファンから、「IONIQ 5 N DK Edition」についての熱い質問が飛び交いました。ミニチュアモデルも発売予定とのことですが、世界のドリキン=土屋圭市氏が実際に開発した車両だけに、その注目度は日本より世界の方が高いのかもしれません!?

国際会議場はeスポーツパラダイス!

東京オートサロン2025では、今年もeスポーツ応援企画を実施中! 来場者であれば誰でも楽しめるeスポーツは、国際会議場で実施中!「グランツーリスモ7」と「ストリートファイター6」という大人気2大ゲームを、東京オートサロン2025の会場で楽しもう!

今年もeスポーツドライバー兼リアルドライバー、岡田衛選手に挑戦する「eDGMS」も開催中! 今年のタイムは1分47秒501と、昨年よりも2秒以上も短縮されており、かなり手ごわい状況に。この記録を貴方は打ち破れるか?!

さらにJEGT E-MOTORSPORT EXPERIENCEも開催中! 取材時点での本日のベストタイムは、1分36秒582とかなりの好タイムが記録された模様。こちらも、土曜、日曜と挑戦者を待っているぞ!

国際会議場には、F1マシン、HAAS VF-23の実車も展示中! 実際に乗ったり触れたりすることはできないが、実車を見ながらのゲームチャレンジは、興奮すること間違いなし!

なお11日(土)と12日(日)に、圧倒的な大画面で繰り広げられるステージイベントも開催! 11日(土)の10時からはA-classスペシャルタッグマッチ、12時からはTOKYO FIGHT SALON 2025、15時からはe-DGMS、17時30分からはe-D1 GRAND PRIXを実施。さらに12日(日)は、10時からAUTO SALON U-15 GRAND PRIX 2025、10時50分からはauto sport CUP、14時からはJEGT GRAND PRIX 2024 SERIES ROUND.FINALを実施。各ジャンルのトッププレイヤーが終結する、eスポーツバトルもお楽しみに!

本物のランボルギーニ・ミウラがリバティウォーク仕様に!

世界中から注目されている日本のブランド、「LIBERTY WALK」。14時30分から始まったプレスカンファレンスには、予定時刻よりも早くからたくさんのファンが詰めかけ、ブース周辺は例年通り大混雑という状況でした。それだけ注目を集めた今年のアンベイルは2台。そのうちの1台は、同社SNSでもすでにお披露目されていたランボルギーニ・ミウラです! 希少な本物のミウラのボディを惜しげもなくカット。そこにオリジナルのボディキットを装着し、「LB-Silhouette WORKS GT Lamborghini Miura」が誕生しました。

そしてもう1台。新たにお披露目されたのは日産・スカイラインGT-R(R32型)をベースにした車両、「街道★ワークス R32 SKYLINE」です! 日本のヤンチャな改造文化である街道レーサーを、R32 スカイライン GT-Rで表現。しかも今回は、ロングノーズ仕様というスペシャル版でお披露目されています。

様々な話題を提供してくれる「LIBERTY WALK」ですが、2024年よりファッションブランドの「A BATHING APE」とのコラボレーションを開始しています。BAPEの象徴である1st CAMOデザインが施されたマツダ・RX-7(FD)、日産・スカイライン(R34)、そしてランボルギーニ・ウラカンの3台が、ブースをさらに盛り上げています!

メインステージ裏側の物販ブースにも、東京オートサロン2025の開場直後から最後まで、多くのファンが列をなしました。「A BATHING APE」だけではなく、グラフィティアーティストとしてこちらも世界的な知名度を誇るKAZZROCK氏とのコラボアイテムは大人気。

今年もたくさんのLBキッズが「街道★ワークス R32 SKYLINE」のアンベイルをサポート。英語によるスピーチは、海外からの来場者から拍手喝采が!

こちらも世界的な知名度を誇るKAZZROCK氏とのコラボアイテムは大人気。

今年のブースイメージは“和”を表現。同社代表の加藤渉氏によると、「和のイメージで行こうと思いついて、それをスタッフに伝えたのが年末の12月22日。それまで進めていた雰囲気を覆して、無理矢理今日に間に合わせました!」とのこと。この短期間でブースイメージの統一に奔走した裏方スタッフの頑張りにも注目です。なお、日本的な表現として、津軽三味線兄弟奏者、吉田兄弟もプレスカンファレンスで素敵な演奏を奏でていました。

“シャコタンコヤジ”こと、「LIBERTY WALK」の代表、加藤渉氏。日本のクルマ文化の象徴として世界中に知られているのはご存知の通り。世界各国からやって来るファンを楽しませるために、ブースでは撮影対応で大忙し。

EV化したBNR32スカイラインGT-Rが注目を集めてます

日産自動車および日産モータースポーツ&カスタマイズ(西2ホール)のブースは、「スポーツカーエリア」と「カスタムカーエリア」という2つのエリアで構成されています。

「カスタムカーエリア」では、贅沢なひと時を過ごす空間としてのテラスを載せたトレーラーを引っ張る現行エクストレイルのカスタムカー「X-TRAIL unwind concept」と、先代エクストレイルの中古車カスタマイズとなる「X-TRAIL remastered concept」という2台の参考出品。そして「キャラバン」をベースに、災害時に備える支援車両「DISASTER SUPPORT SPEC」.に仕立てて参考出品しています。

「スポーツカーエリア」には、新色「ワンガンブルー」の「フェアレディZ 2025年北米仕様」やGT-R史上最高のパフォーマンスを追求した「NISSAN GT-R NISMO Special edition」。2024年シーズンSUPER GTシリーズ GT500クラスに参戦した「#23 MOTUL AUTECH Z」などを展示するエリアとなっていますが、その中でひときわ注目を浴びていたのが、「R32 GT-R EVコンバージョン」です。

日産スカイラインGT-R(R32)をベースにEVコンバートしたこのモデルは、日産の有志エンジニアによって製作された一台です。「R32のアナログ(ガソリンモデル)の良さを、デジタル(EV)データで再現することができれば、30年後でもR32GT-Rの魅力を味わうことができる」というコンセプトの下、現代の電動化技術でBNR32の「魅力」を追求、再現することを目指して製作されているようです。

モーターは2基搭載しており、その駆動バッテリーは「リーフNISMO RC02」のものを使用しています。このEVマシンのために特注R32オリジナルシフトレバー/パドルシフト、液晶メーターパネル、液晶センターコントロールパネル、特注レカロシート、専用サウンドシステム、NISMO GT-R(R35)純正ブレーキ変換セット、NISMO スポーツサスペンションキット(OHLINS)などを組み込んでいます。

そして、来場の皆さんが注目しているポイントのひとつが、そのホイールです。登場当時は16インチホイールを装着していたR32 GT-Rですが、そのR32GT-R純正ホイールのデザインを再現した18インチホイール(245/40R18)が装着されており、これまでのR32GT-Rのそれとは異なる雰囲気を醸し出しています。

大人気SUVのカスタムカーが早くも登場! フロンクスはリフトアップ&大径タイヤのカスタムが流行るかも!?

毎回楽しいコンセプトカーを積極的にリリースしてきている、スズキ。2025年のメインステージには、売れに売れているコンパクトクーペSUVの「フロンクス」と、フェイスリフトが実施された「ワゴンRスマイル」のコンセプトカーが並びました。

特に注目度が高かったのは、フロンクスのコンセプトカー。「シーバス ナイトゲーム」と名付けられたそのスタイルは、クーペSUVのボディには一見アンバランスとも思えそうな、大径のオールテレインタイヤを組み合わせた完全なアウトドアスタイルでした。車高もリフトアップされ、意外にも背の低いボディ形状を一層引き立てるようなラギッド感あふれるワイルドな雰囲気に変貌しています。

その名の通り、バス釣りなどのフィッシング仕様にもなっていることが特徴的なフロンクス シーバス ナイトゲーム。前後のフェンダーには、釣り竿などの長尺物が立てかけられるようなパーツが付いていたり、ルーフキャリア&ルーフボックスなど、アウトドアで役立つアイテムが数多く揃っています。

そしてインテリアにも独自の仕様が施されていました。まるで、ナイキのエアマックス95を思い起こさせるような、鮮やかなイエローとグレーのグラデーションが、スポーティ感とアウトドア感を演出。メーター内のセンターディスプレイには釣りやサーフィンの必需品である、タイドグラフ(潮位表)が特別に表示されていました。海を中心に遊ぶ趣味人へ完全にターゲットを絞った、特別なコンセプトカー。スズキのコンセプトカーは毎年、遊びに全振りした趣味グルマが必ず出てきますので、見ているだけで楽しくなります。

スズキのコンセプトカーは、このオートサロンの会場以外ではあまり見る機会がない貴重な存在。特にリフトアップ&大径タイヤの組み合わせは、とてもフロンクスに似合っているカスタムだといえます。フロンクスが気になっている人や、もうすでに購入済みで納車を待っている人はぜひ参考にしてほしい、単純にカッコいいと思えるカスタム例といえるでしょう。

チューニングパーツメーカーの雄、HKSは3台のデモカーを出展

いよいよ「東京オートサロン2025」が開幕! チューニングアフターパーツの総合メーカーであるHKSは、2025年1月10日に行われたプレスカンファレンスにて、3台のデモカーのほか、エンジンパーツやサスペンションパーツなどの製品を単体で展示しました。

ブース入り口に展示されていたのは、現行シビック タイプR(FL5型)です。「HKS HIPER CIVIC FL400R」と名付けられたこの車両は、世界最速FFというコンセプトの掲げて開発された現行モデルを、さらに総合的に鍛え上げたモデル。

ノーマルの最高出力330psから400psオーバーを実現するべく「スポーツタービンキット」を開発。排気系は効率を最重要視して、海外専用の「ハイパワーマフラー」を新規に設計し装着しています。もちろんインタークーラーやラジエターなど冷却系、またエンジン制御ECUもすべてHKS製でトータル制御しています。

脚まわりでは、車高調整式サスペンション「HIPERMAX R」を装着。限界領域での走行性能をさらに高めるだけでなく、ストリートでの運転しやすさや快適性との両立を実現しました。外装では「機能美」を追求したHKSオリジナルのエアロパーツ「ボディキットタイプS」を装着しています。

そしてHKSといえば、やはり第二世代スカイラインGT-Rチューニングは外せません。「THE HKS SKYLINE GT-R BNR34 DIMENSION:Z」は、HKSの車両販売事業である「THE HKS」の中心車種であるBNR34型GT-Rの「Dimension Z」 モデルです。

エンジンはRB26をベースに、2ピースピストンを組み込んだ「RB26改3.0Lコンプリートエンジン」。タービンには大容量のGT7095BBを組み合わせ、最高出力900psオーバーを実現。このハイパワーを生かすべく、フロントにはドライカーボン製アップスイープ付き大型ディフューザー、リアはDRS機構が備わる大型GTウィングを装着。速度域や走行ステージに合わせ、ダウンフォースを最適な状態に制御します。 低速から十分なトルクを発生しつつ、現代車両をも上回る、速さと快適さを兼ね備えた珠玉のGT-Rだそうです。

そして3台めが、コンパクトスポーツのGRヤリス(Gen2)です。HKSでは、前期モデルで培ったノウハウを元に、発売直後からチューニングをスタート。「Power Editor」でのブーストアップや、吸排気系を交換することで運動性能だけでなく走る楽しさを向上させました。

脚まわりは、車高調整式サスペンション「HIPERMAX S」を装着。ストリートからサーキットまで幅広く対応する仕様となっており、運動性能と実用性を両立させています。外装はシビックと同様、HKSオリジナルの「ボディキットタイプS」を装着。鍛え上げられた走りにふさわしい、迫力あるフォルムは必見です。