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1/15 会場レポート Part3

KUHL の新境地は、近未来とミリタリーの融合

東京国際カスタムカーコンテスト 2023 SUV 部門
最優秀賞
車両名 MARS1 号機
出展者名 KUHL JAPAN&VRARVA


KUHL JAPAN として東京オートサロンへの出展は 11 回を数えますが、今までは KUHL の基幹となるイメージを定着させるために、ローダウンスタイルの車両作りにこだわってきました。実際、今年も同社は様々な車両を出展していますが、既存イメージと異なる路線で新たに展示されていたのが、今回 SUV 部門で最優秀賞を獲得した VRARVA(ブラーバ)のMARS1 号機です。


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同社の片岡孝裕社長によると、「去年の東京オートサロン直後から構想をスタートさせ、今年は SUV で新しいブランドを立ち上げることを決めました。コンセプトは SUV による近未来とミリタリーテイストの融合。ベース車両選びは、ランドクルーザー300、ハイラックスなどを検討しましたが、ローダウンスタイル時代からの弊社イメージである“走り”も意識したい。オフロードを速く走ることをイメージしたときに、RAV4 のエッジが効いたシャープさとサイズ感がマッチしたのです」とのこと。


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RAV4 をベースとしながらも、片側9ミリによるワイドボディ化で車両全体の塊感を意識しており、追加されたボディパーツの各部には、エッジ感とミリタリーテイストを意識したデザインがあしらわれています。このような各部パーツを生み出すにあたり、同社が得意としているのが、真空成型機を使ったウレタンによる製品化が可能ということ。既存の FRP では作れない細やかな表現力が特徴で、MARS1 号機のフロントグリルの奥行感やデリケートな面構成といった造形に、そのメリットが最大限活かされているのです。「デザイナーが描いたものをそのまま形にできるのが、この成型技術の最大のポイントです」と、片岡社長は語ってくれました。


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ワイドボディは前後でデザインバランスが崩れないように一体感を意識しつつ、前部同様のエッジ感を強調。リアバンパー下部も、戦闘機などで見られるようなデザインを追加し、オシャレなミリタリー感に仕上げてあります。また、ホイールも BRARVA 専用品を採用。ボディだけではなく足元からブランドイメージ作りを徹底しました。


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ボンネットフードは、ベースとなった RAV4 のルーフデザインに合わせて、ボリューム感を持たせています。「新ブランド設立にあたり、他にないスタイルを模索しました。その結果、個人的にも好きだったリフトアップで似合うスタイルに辿りついたのです。いい意味でこれまでの弊社のイメージを変えることができ、各方面から高評価もいただいています」。この SUV 部門最優秀賞という結果は、3日間の出展の中で得た手応えをより確実なものにしたに違いありません。なお、片岡社長によると、すでに次期車両の開発は始まっており、第2弾は軽自動車、第3弾はミニバンを進めていくとのこと。この第1弾のイメージを踏襲しつつ、様々なニーズに応えるための同社の次の戦略に期待しましょう。


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セダンドレスアップのかっこよさを、マーク X で再提案する

東京国際カスタムカーコンテスト 2023 セダン部門
最優秀賞
車両名 ROZELcomplete MARK_X
出展者名 ALESS/ROZEL


セダン部門で最優秀賞を獲得した ALESS/ROZEL(アレス/ロゼル)は、東京オートサロンへの出展は6年目となります。セダンのドレスアップに特化し、ALESS(アレス)は中古車販売店として、ROZEL(ロゼル)はセダン専門のパーツブランドとして同じ会社が運営しており、今年はマーク X でコンテストに参加しました。その結果、最優秀賞という栄誉を獲得したのです。


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同社代表の上山社長によれば、「表彰式でもコメントしましたが、セダン業界を盛り上げていきたい、というのが弊社の狙いです。現在のベース車としては、クラウン、レクサス各車などが人気ですが、その中でもマーク X は中古車の価格帯がリーズナブルになってきました。買いやすい車両をベースとすることで、そこから先のカスタムへのハードルを下げ、セダンドレスアップの提案をしたいという思いで、今回このマーク X を仕上げることにしました」とのこと。


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エアロブランドとしての ROZEL(ロゼル)の特徴は、迫力のある造形と大胆なダクトデザインです。このマーク X にも同社らしい造形を見ることができますが、車格がコンパクトでスポーティなイメージを持つマーク X に合わせて、エアロの各部をよりシャープにエッジ感を強調するようにデザインし、スポーティ感を高めているとのこと。前後のディフューザースタイルの造形も、有機的なラインを組み合わせてバランスを整えてあります。今回の出展車両はオーバーフェンダー化されているため、装着している前後フルバンパーはプロトタイプですが、同様のデザインでノーマルフェンダーに合わせたエアロをすでに市販化。今回の出展から正式に販売開始となりました。


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圧巻のオーバーフェンダーはセダンらしさの象徴で、フェンダーのボリューム感、ホイールとのリム部分での細やかなツライチ感などは、セダン専門ならではのこだわり。ホイールはTWS EXspur-fB 2ピースを使用した圧巻の深リム仕様で、前 11.5J、後 13.5J で前後 19 インチを装着。なおリム部分はブラッシュド加工が施され、ノーマルでは得られない質感を確保したそうです。


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来場者の注目を集めていたペイントは、ソリッドのグレーの上にレインボーパールをのせており、単調にならないように仕上がっています。一見するとグレー単色に見えますが、光の加減でご覧の通りのレインボーカラーが現れます。既存のセダンでは、ブラック、ホワイトといった単色イメージが強いですが、そこからもうひとつ踏み込んだ表現を意識しています。「マーク X は素材として、もっと皆さんに知ってほしいし、そこからカスタムを楽しんでほしいと思っています。私たちもこれをベースとすることで、セダンのユーザー層を掘り起こし、新しい楽しみ方の提案を目標としています。今回このような素晴らしい賞をいただけたのは、セダンを盛り上げようという励みになります! ありがとうございました!」と、上山社長は語ってくれました。


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東京国際カスタムカーコンテスト 2023 ミニバン/ワゴン部門

東京国際カスタムカーコンテスト 2023 ミニバン/ワゴン部門
最優秀賞
車両名 ROHAN×carpaintK Red NOAH
出展者名 ROHAN IZAWA ART DESIGN

ペインター井澤孝彦が率いる職人集団の ROHAN(ロ―ハン)ブースでは、色とりどりの美しい車両が並んでいます。その中に並ぶ、東京国際カスタムカーコンテスト 2023 ミニバン/ワゴン部門の最優秀賞を受賞したのが「ROHAN×carpaintK Red NOAH」です。


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このクルマを担当したのは大分にある CAR PAINT K。奈良の IZAWA ART DESIGN を中心に、北は北海道から南は九州まで、ローハンジャパンの各ショップが持ち寄るこの東京オートサロンのローハンブースでは、その各ショップが互いにその技術を競い合い、高め合って、もっと上を目指す、という場でもあるようです。


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ローハンの 130DESIGN フロントハーフスポイラー・サイドアンダースポイラー・リアハーフスポイラーを装着したフルカスタム車両は、IZ FLAKE Aurora を入れ込んだキャンディレッドのボディカラーにボディ全周にわたってラインワークが描き込まれています。そして、ボンネットにはグラインダータトゥが描かれています。


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最優秀賞を受賞した CAR PAINT K 代表の藤井佳太さんは「我々の技術を評価していただいて大変うれしく思っています」とコメントしてくれました。




2024 年の SUPER GT が待ちきれない!! シビック・タイプ R-GT コンセプト登場

東京国際カスタムカーコンテスト 2023 コンセプトカー部門
最優秀賞
車両名 CIVIC TYPE R-GT CONCEPT
出展者名 Honda/Honda Access/無限

東京オートサロン 2023 の最終日に発表された、「東京国際カスタムカーコンテスト2023」。コンセプトカー部門の最優秀賞に輝いたのは、現在、ホンダが参戦しているSUPER GT シリーズ GT500 クラスに 2024 年シーズンより投入を予定している新型マシンのコンセプトモデル「CIVIC TYPE R-GT CONCEPT」でした!


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国内モータースポーツのトップカテゴリーである SUPER GT シリーズ。GT500/GT300 の 2クラスで争われていますが、GT500 はホンダ、トヨタ、日産の 3 メーカーがワークス体制で争うガチンコ勝負。2023 年シーズンの参戦車両は NSX をベースとした NSX-GT となっていますが、ベースモデルの NSX が 2022 年いっぱいで市販モデルの生産を終了したこともあり、2024 年シーズンはベース車両を一新。2022 年 9 月に発売された、FL5 型シビック・タイプ R をベースとした車両で参戦を予定しています。


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この「CIVIC TYPE R-GT CONCEPT」は、その 2024 年用マシンに向けたコンセプトモデル。そのため、このままのスタイルで参戦するというわけではなく、これから1年をかけてじっくりと開発を進めていくとのこと。前述のように、2023 年が NSX-GT のラストシーズンとなるため、まずは NSX-GT で有終の美を飾るべく、シリーズチャンピオン獲得に向け全力で挑戦するそうです。


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「CIVIC TYPE R-GT CONCEPT」の細部を見ていくと、コンセプトモデルとはいえ現行のレギュレーションに則り非常に優れた精度で製作されていることに気づきます。なんといってもシビック・タイプ R は 5 ドア・ハッチバックなので、ベース車両の A ピラーやルーフラインなどを活かしながら、現行の GT500 規定ならではの特徴的な前後フェンダーや、リアウィングが装着されています。


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なおベース車両のシビック・タイプ R は、エンジンをフロントに搭載し前輪を駆動する「FF」レイアウトを採用しますが、「CIVIC TYPE R-GT CONCEPT」では GT500 の車両規則どおり後輪を駆動する FR レイアウト。しかもエンジンはタテ置きに搭載されます。またリアドアも(規則上ドアノブは残されていますが)開閉はせず、固定式となっています。ホンダのモータースポーツ活動を担う HRC(ホンダ・レーシング)の稲葉 隻 氏によると、オートサロンの会場で非常に多くの来場者が「CIVIC TYPE R-GT CONCEPT」に注目しており、また期待も集まっているということに感謝したいと話してくれました。


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現時点で「CIVIC TYPE R-GT CONCEPT」はまだデザインの方向性を示す段階のものであり、今後も鋭意開発を進めていくとのこと。そして 2023 年シーズンの SUPER GT では、イベントスペースなどで「CIVIC TYPE R-GT CONCEPT」を展示することも検討しているそうです。ぜひサーキットへ足を運び、NSX-GT のラストシーズンを応援するとともに、デビューまでカウントダウンとなった「CIVIC TYPE R-GT CONCEPT」に期待しましょう!


 

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