東京オートサロン2017 in 幕張メッセ 2017-01-13, 14, 15

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グランツーリスモSPORTでGTチャンプとグランツーリスモアジアチャンプが対決!!

2017/01/14

 幕張メッセの全会場を使って展開される東京オートサロン2017。2日目13日の午後にはイベントホールのステージで「グランツーリスモ SPORT EXHIBITION STAGE」が行われた。
 このステージでは発売が迫る世界的な人気を誇るドライビングシミュレーションゲーム「グランツーリスモ」シリーズの最新作「グランツーリスモ SPORT」をプロのレーシングドライバーなど豪華ゲストに体験してもらい、その内容を紹介するというものだ。

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左から脇阪監督、渡辺さん、YAM選手、片岡選手、辻野アナ



 ステージにはMCのレースアナウンサー辻野ヒロシさん、アシスタントに渡辺順子さん、そしてコメンテーターにSUPER GTの有力チームLEXUS TEAM LeMans WAKO'Sの脇阪寿一監督が登場。そして、今日のゲストにはSUPER GTのGT300クラスで2度チャンピオンとなっている片岡龍也選手と、グランツーリスモでアジアチャンピオンにもなったヴァーチャルレーサーのYAM選手という強力布陣が招かれた。

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何度もぶつけてしまった渡辺さん



 まず現在はグランツーリスモの開発スタッフでもあるYAM選手と運転免許を持っていないというアシスタントの渡辺さんが突然対決することに。コースはヴァーチャル首都高サーキットで、マシンはトヨタ86。スタートするつもりでブレーキを踏んでしまうほど素人の渡辺さんは、YAM選手に導かれて奮闘するも当然あちらこちらにぶつかって散々だった。
 だが、ここでYAM選手が「グランツーリスモ SPORTには練習のためのドライビングアシスタントがあります」と奥の手を紹介。コースのライン取りの際の視線誘導やブレーキアシスタントなど速く走るための技術が身につく仕組みで、これには脇阪監督と片岡選手も「ドライビングでは視線とブレーキングが難しいんです」とプロとして納得。そこで、今度はグランツーリスモを自宅のこたつで楽しんでいるという片岡選手と、アシスタント機能を使った渡辺さんのバトルとなった。ステアリングとアクセルの操作に集中できる渡辺さんは、時に片岡選手の背後に迫るほど上達。初走行から15秒近くラップタイムを上げたのを見て、YAM選手も含めみんなが驚いたほどだった。

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アシスタント機能とYAM選手の助けで、片岡選手を追いかける渡辺さん


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コーナリングの際に視線を持って行く先を画面の緑の逆三角で示している



 そして後半はお待ちかねのチャンピオン対決。コースは代わらず首都高。マシンはともにFIA GT3仕様で片岡選手はGTでの愛車メルセデスAMG GT3、YAM選手はグランツーリスモの産み親「山内一典社長がニュルブルクリンク24時間で乗ったBMW M6 GT3にします」ということに。

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片岡選手とYAM選手、リアルとヴァーチャルのチャンピオン対決が実現



 スタート前から「この音、本当にAMG GT3ですよ!」と片岡選手も興奮気味。レース中盤は先行した片岡選手がコーナーに強いAMG GT3の特性(見事に再現と片岡選手も納得)を活かしてYAM選手のM6 GT3を巧みにブロックするスリリングな展開に。会場の大画面では両車のライブビューが、両サイドの補助画面でドライブする選手の表情が写され、見守るファンたちも目を離せない。最後はストレートスピードが武器のM6 GT3を上手く使い、一瞬の隙を見逃さなかったYAM選手が逆転して勝利。さすがの走りを披露した両選手には、大きな拍手が贈られていた。

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片岡選手の走りを見守る脇阪監督


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片岡選手のブロックの隙を狙うYAM選手のドライビングビュー



 ステージの時間も押し迫ったが、まだ大丈夫と言うことで脇阪監督と片岡選手の対決も実現。脇阪監督のマシンはトヨタのヴァーチャルマシン“FT-1”で「脇阪スペシャルでお願いします!」と脇阪監督だったが、性能調整でGT3仕様に。ただやはり強みはストレートとか。片岡選手は「(AMG GT3の)タイヤを替えて欲しい!」と言うが、こちらも変更なし。このバトルも熱戦となるが、脇阪監督の「あ! この先(スピード取締の)カメラあるで!」作戦で、思わずペースを落とした片岡選手を逆転。「今までのグランツーリスモ以上に風景がリアル」と感心していた脇阪監督ならではの“お笑いテクニック”に、会場のファンも大爆笑。だが、最終ラップの最後コーナーで同じ作戦をやり返した片岡選手が抜き返して、そのままトップでゴールした。

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片岡選手とのバトルに熱中する脇阪監督


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 モータースポーツの世界統括団体である「FIA」公認となり、公認シリーズでチャンピオンとなると年度末のFIA表彰式で表彰もされる「グランツーリスモ SPORT」。これに脇阪監督は「子供の頃からカートをやらせたり、レーシングドライバーになるにはお金が掛かると言われます。でも、これからは『最初はグランツーリスモ SPORTで練習』という時代になるのかも」と、ドライビングシミュレーション“グランツーリスモ”の新たな試みに感心しきりだった。

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 この「グランツーリスモ SPORT EXHIBITION STAGE」は明日、14日(日)も午後1時30分から、ゲストには本山哲選手を招いて行われる。
 また、東京オートサロン2017開催期間中は、中ホール4の2階通路の「グランツーリスモ」ブースで、一般の方も「グランツーリスモ SPORT」がVRや対戦で体験できる。