スーパーグランツーリスモ選手権に可夢偉選手が飛び入り!大活躍で大いに盛り上がる

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15/01/11

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 東京オートサロン2日目が閉館した後、19時よりイベントステージで「AUTO SALON Special Night スーパーグランツーリスモ選手権 in オートサロン」が開催された。
 クルマ好きにもゲーム好きにも大人気のドライビングシミュレーションゲーム「グランツーリスモ6」を用いてプロのレーシングドライバーとグランツーリスモを得意とするゲーマーレーサーがレース対戦しようというのが、この企画だ。
 この夜、集結したのはこの企画の発起人である脇阪寿一選手、そして7人の仲間たち。ステージには、グランツーリスモの制作会社であるポリフォニーデジタルの協力で、コックピット式のグランツーリスモ6が6台用意された。

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スーパーグランツーリスモ選手権に集まったスーパーGT、D1グランプリなどを戦う現役7人が揃った。



 まず予選としてGT500クラスを3度制した脇阪選手×日産の2連覇選手の柳田真孝選手、脇阪選手のライバルやはり3度のチャンピオンMr.GT-Rの本山哲選手×日産やトヨタで活躍し、現在もニュルブルクリンク24時間で活躍する木下隆之選手、やはりGT500チャンピオン経験者で元祖イダテン男の小暮卓史選手×脇阪選手のパートナーでアグレッシブさが魅力の関口雄飛選手、そしてホンダの次代を担う塚越広大選手×D1グランプリ代表の今村陽一選手と、豪華な8選手対抗のタイムアタックが行われた。ここでいろいろなバトル、激走があったが語るページがないので省略。勝ち抜いたのは脇阪選手、本山選手、関口選手、塚越選手。

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本山選手×木下選手の予選バトルでアドバイス(?)を送る寿一選手。「タイヤが温まらなかった」(?)と敗れた木下選手。



 敗れた4選手で敗者復活戦に臨んだのだが、枠が2つ余っていると言うことで審査委員のドリキンこと土屋圭市さん。そして、脇阪選手が呼んだというゲストが登場。現れたのは、なんとF1ドライバーの小林可夢偉選手だ!! 「新年の部屋掃除をしていたら脇阪さんから電話がありまして……」と苦笑いで登場。可夢偉選手も加わって行われた敗者復活戦はフォルクスワーゲンのクラッシクなワンボックス“サンババス”による筑波サーキットを走るレース。ドタバタになるかと思いきや、可夢偉選手がスタートダッシュを決めレースをリード。終盤追いすがる柳田選手を振り切って勝利。飛び入りのF1ドライバーが決勝進出を決めた。

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サプライズ登場したF1ドライバーの小林可夢偉選手。F1でおなじみの果敢なバトルで優勝をさらった。



 予選を勝った選手も準決勝として、本山選手×塚越選手、脇阪選手×関口選手のタイムアタック合戦。ここでもいろいろなバトルや策略の末、塚越選手と脇阪選手がまず決勝の2席を決めた。このレース後にも敗者復活戦。“押し押しレース”と名付けられた戦いは参加選手がアンダーパワーのクルマに乗り、ペアに選んだドライバーがハイパー車で、参加選手を後ろから押してスピードを上げるという変則レースだ。ここで関口選手がトヨタ育成時代から仲が良いという可夢偉選手をペアに指名。このふたりが絶妙のコンビネーションを見せ勝利。またも可夢偉選手が活躍して、関口選手が決勝進出を決めた。
 これで決勝に進出するプロ4選手が決定。残り2席はグランツーリスモ6を得意とするバーチャル・レーサーが座る。まず、グランツーリスモでレース対戦を楽しむ人たちの間では知らぬ者がいないという最速男の“YAM(ヤム)”選手。そして東京オートサロンのグランツーリスモ体験ブースで最速を出した“ほんだ”選手。このほんだ選手、実はYAM選手を破ったこともあるという強者で、まさにグランツーリスモ界のツートップが挑戦することになった。

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敗者復活戦のVWサンババス・レースの模様。コミカルなサンババスに混じり、特注のAE86を用意してもらったドリキン土屋審査委員だが結果は……。


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本山、柳田両選手の応援に駆けつけたMOLAチームのRQ森園れんさん。だが、準決勝終了後はなぜか本山選手に勝った塚越選手の側に(笑)。


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育成時代の同期で今も仲が良いと言う関口選手と可夢偉選手。可夢偉選手の“ブロック”も効いて敗者復活で決勝へ進出した。



 決勝は2レース制。第1レースはルート246の青山界隈を使った公道コース。マシンはGT500マシンで、GTドライバーは所属メーカーのSC430、HSV-010 GTをドライブ、可夢偉選手はSC430を、YAM選手はGT-R、ほんだ選手はホンダファンと言うことでHSV-010 GTを選んだ。
8台が一団となってコーナー毎に順位が変わるハードなバトルの連続! 8台全車が大きく遅れることない正に“レース”に司会/実況のピエール北川アナウンサーも観覧者も大興奮! 激闘3周は2周目にトップ塚越選手と争うYAM選手、ほんだ選手が接触!! 序盤遅れながらも追い上げていた可夢偉選手が、この間隙を突いてトップに立つと、テールに食らいつくYAM選手を振り切って1勝目!

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ニコニコ生放送でのライブ中継だけにネット視聴者の勝者アンケート結果も即時表示。準決勝の師弟対決の予想は弟子の関口選手が本命に。



 第2レースは、GTドライバーたちの庭とも言える富士スピードウェイの3周。第1レースのリバースグリッドでスタート。後方から可夢偉選手、YAM選手が追い上げるが、YAM選手とほんだ選手はポジションを上げては落とす。これに土屋審査員は「ふたりは優しすぎる。思いやりのターンインをしてる。寿一や可夢偉は“どけ!この野郎!!”って入っていくね」と解説。そして、ラストラップのダンロップコーナーをトップで入ったのはYAM選手だったが、上りのテクニカルセクションで混戦状態に持ち込んだのはプロドライバー軍団。YAM選手とほんだ選手は押しやられてしまう。最終パナソニックコーナーで争うのは、関口選手と可夢偉選手! ふたりがやり合う間に割って入ったのが塚越選手!! だが、ストレートでSC430のパワーを活かして、ゴール直前に可夢偉選手が並ぶ!
 本物のレースさながらのバトルを0.053秒差で制したのは、可夢偉選手! 2連勝で「スーパーグランツーリスモ選手権 in オートサロン」のタイトル獲得を果たした。なんと可夢偉選手はグランツーリスモが初めてだとか。恐るべし! F1ドライバーの順応力。こんなはずじゃなかったという脇阪選手に、可夢偉選手は「お邪魔しておいて、すんません! ありがとうございます」と苦笑い。しかし、素晴らしい走りと闘志には会場からも大きな拍手が沸き起こった。また、ほんだ選手は「F1ドライバーにレースの厳しさを教えてもらいました」と、YAM選手は「自分の甘さが見えました。次はホントの本気でいきたいので、寿一さん、リベンジの機会をください」と、ふたりとも新たに闘志を燃やしていた。

 最後に、遅くまで東京オートサロンのステージで観覧、応援してくれた観客とニコニコ生放送の視聴者に、このイベントを企画した脇阪選手があいさつ。「レーシングドライバーは勝つために走ってる。それで時にぐちゃぐちゃのレースになることもある。そこでクリーンにレースをしてくれた。もしYAMさん、ほんださんとこのドライバーたちが1対1でやったらまた結果が違うでしょう。そこも知っておいてください」とベテランらしい一言。そして、この企画については「グランツーリスモはプロのレーサーがサーキットの学習や攻略に使う、まさにシミュレーターになってきた。僕もレーサーになりたいという子供を持つ親御さんに相談されることがあるけど、お金が掛かるから簡単にカートをやれとも言いにくい。そんななかで、こういうバーチャルな仕組みが使えるようになればと思うんです。そして、こういうイベントでレースを好きな皆さんに楽しんでいただけたらと企画しました」とその意図を明かしてくれた。最後に参加してくれた選手、開催と中継に尽力してくれた方々に脇阪選手が謝辞を述べると、観客たちも脇阪選手とリアル&バーチャルのドライバーたちに大きな拍手を贈って、楽しい時間の幕が閉じた。


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プロドライバーと戦ったバーチャルレーサーのYAM選手(白のウェア)とほんだ選手(手前)


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決勝第2レースの富士対決。バーチャルレーサーとプロレーサーの息詰まるバトルとなった。常に6台が僅差で競り合っていたのは、さすがだった。


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最後に優勝した可夢偉選手に観覧者と出場選手たちから大きな拍手が贈られた。


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スーパーグランツーリスモ選手権 in オートサロンに参加した全選手。
前列左から関口選手、可夢偉選手、YAM選手、ほんだ選手、小暮選手、塚越選手、後列左から今村選手、脇阪選手、木下選手、土屋審査委員、本山選手、柳田選手、森園さん。